歯のお悩み相談詳細

ご相談

2014/07/02

抜歯後の処置について、ブリッジかインプラントか悩んでいます。

こころ様60歳女性
一時的にドイツに在住しており、秋に帰国予定です。

歯科検診で、左下6番(抜髄済み)の歯根の炎症がレントゲンで確認できたため、再度根治しました。
しかし、なかなか良くならないばかりか、一時腫れや痛みなど治療前にはなかった症状が出たりしました。
やがてそれも収まったので根充しました。
(治療期間10か月)

ところが、根充の1週間後再び腫れと痛みがあり、フィステルも出現、歯茎切開歯根を確認すると縦にかなり深くまで破折していました。
いつ破折したのかは不明です。
原因は噛みしめ、歯ぎしりの癖があるのでそのせいかもしれません。

先生は治療には2通りあり

1)抜歯ブリッジにする。
しかし、7番も5番も抜髄した歯で、ブリッジを行う治療過程や治療後で再び7番5番が破折する可能性もありすすめない。
(理由の一つとして金属コアである)

2)抜歯インプラントにする。
ただし私の滞在が残り3か月を切っていることから、抜歯と同時にBio-Oss移植をし、その後の治療は日本で行う。

今のところ2の方法で進める予定ですが、インプラントを入れたとしても今後両脇の5番7番も金属コアですし、歯根破折のリスクがあると思います。
もしそうなった場合5番7番はどのような治療になっていくのか考えてみますと、もしかしたらブリッジの方がいいのではないかと思い始めました。

インプラントもブリッジも初めてで、先生から治療法の説明を十分に受けてはいますが、イメージがいまいちわきません。
もちろん抜歯はできる限りしたくはないですが、治療を始めてからずっと痛みに支配され続けていたので、今は抜歯だけでもして楽になりたいと思うほどです。

またインプラントに関しては、おそらく後々のケアが非常に大事で、それを怠ったために再治療になるケースが多いと聞いています。
今回は歯周病による抜歯ではないものの、そのあたりの不安と、なにより国をまたいだ治療に不安があります。

日本では同様のケースの場合、やはりブリッジかインプラントの選択になるのでしょうか。
また、インプラント治療途中で転院することは問題ないのでしょうか。

お忙しいところ大変恐縮ですが何卒よろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
もう一つの治療方法として入れ歯ということも考えられますが、あまり現実的ではないかもしれません。
めんどくさいですからね。

ということでブリッジインプラントの話をします。

まず、今の状態でできることは歯を抜くことです。
そして歯を抜いて歯肉が安定するまでしばらく開けることが必要です。
これはブリッジをする場合でもインプラントをする場合でも同じです。
歯肉が凹んでいる状態でブリッジを急いでするとブリッジをセットしてから歯茎が盛り上がったり、逆に隙間ができたりということが起きるからです。
理想的には3ヶ月くらい開けるのがいいと思います。

歯を抜いたあとの歯茎はどんどん痩せていきます。
ブリッジをする場合でもインプラントをする場合でも出来るだけ歯肉が下がらない方が理想です。
バイオスは日本でも使用が認可されたもので世界的に使われている骨補填材です。

そういうことを総合的に考えるとドイツでは抜歯をして、とにかく歯肉を保存するソケットプリザベーションをとりあえずしてもらい、日本に帰ってからインプラントでもブリッジでも好きな方を選べばいいと思います。
(ドイツでブリッジをすぐにする必要はないということです。)

しばらくは歯がない期間もありますが、どっちにしろ歯茎が治る期間は何もできないので、今はまず抜歯ソケットプリザベーションをしてもらって、ゆっくり考えればいいと思いますよ。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
どちらの治療も可能です。
金属の土台の件ですが、もし可能であれば金属をはずして、ファイバーを主体とした土台にすることである程度のリスク回避は可能かと思います。

インプラント治療ですが骨を作るまででしたら転医は問題ありません。
ただ、インプラントを実際骨に埋めた場合、使う材料の把握と日本でそのインプラントを使っている歯科医院を探す手間がいります。

稲澤 陽三 先生からの回答

稲澤 陽三
長崎県
稲澤歯科医院
稲澤 陽三先生
破折した側の根っこを半分だけ(ヘミセクション抜歯してブリッジにする方法があります。

一本全部抜歯して骨補填剤を入れても一年くらい経過しないとインプラントはできないと考えます。

両サイドが金属コアでも簡単に破折は起こりません。
従ってこの場合ブリッジが当面いいのではないでしょうか。

両サイドが問題が出てきたときに6番にインプラント埋入することも効果的です。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
こころ 様、初めまして。
異国の地での治療にご不安の事と拝察申し上げます。

現地でご提示された1.2.の方法は一般的に、実施されている方法です。
更に3.として取り外し式の部分義歯もあります。

1.のブリッジ歯根破折の可能性は否定できません。
ベストは2.です。

ただし、後々のメンテナンス等を考慮致しますと、帰国後の治療がお勧めです。
こころ 様の御当地でしたら、大学歯学部もございますので、そちらで御相談される事も可能です。

歯科医院を探す

全国約68,000件の登録歯科医院より、お住まいの地域や治療内容にあった歯科医院を検索できます。

抜歯に関するお悩み相談

お口の悩みを歯科医師に相談する

ログイン 歯の悩みを相談 歯科医院を検索