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ご相談

頻繁に外れてしまう被せ物を作り直すか悩んでいます。

rikuzou様52歳女性
歯の被せ物が頻繁に外れてしまうので作り直した方が良いかどうか迷っています。

この被せ物を作ったのは、もともと歯の一部分にほんの数ミリの詰め物をしていて、その詰め物と自分の歯の間の部分が欠けてしまい、数ミリ隙間が出来てしまったのを補修した時に作ったものです。
その時診てくれた先生の説明では、詰め物を作り直さなければならなくて、今入れているような「点」の状態で一部分のみ入れるのではなくて、「平面」の状態で入れた方が外れにくくて良いと勧められました。
その提案に従って作り直してもらったのですが、処置後食事をする度に歯が痛むようになり1ヵ月半ほど続いたのですが、そのうち痛みは治まりましたが、せっかく作り直した被せ物はたったの3ヵ月ほどで外れてしまいました。

診てもらったら虫歯になっている訳ではないが外れてしまって、この後も短い期間で外れるようであれば作り直しさせて欲しいと言われました。
外れにくいようにと勧められて、わざわざ虫歯でもない歯をたくさん削られて、痛みまで出ていたのに、こんなに簡単に外れてしまい、こちらにしてみれば一体何のために?という感じです。
その後も被せ物は短くて3ヵ月程度で、長くもった時でも5ヵ月程度で外れてしまい、今は別の医院へ通っています。
今の先生の話では、頻繁に外れてしまうのは被せ物の形的なもので、気になるのであればもっとしっかりした形の物を作り直すしかないけれど、そのためにはもっと歯を削らなければならなくて、今の被せ物を作った時点で痛みが出ていたのであれば痛みが出る可能性は十分にあるし、痛みがとれなければ神経を抜かなければならないとの事でした。
被せ物は歯の上部に薄くのせているだけなので素人の私が見ても外れやすいというのは一目瞭然です。

それまで「点」の状態で詰め物をしていた時には10年以上外れる事はなかったし、物理的に考えても詰め物の周りを自分の歯が覆っている状態の方が外れにくいように思えるのですが、一般的な歯科医師の見解としてはどうなのでしょうか?
歯をなんとか削らずに済ませたいのですが、同時に被せ物もとれなくする方法はないのでしょうか?
あと何年かしたら、そう簡単には外れないような強力な接着剤が開発されるかもしれないとか?他の歯科医師の先生方のご意見も伺いたく相談させて頂きました。

何か良い方法等ありましたら教えて頂ければ幸いです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
薄い金属の詰め物をしてたんですね。

もしかしたら最初に痛みが出たのはかみ合わせが高かったからかもしれません。
なのでとれたら痛みがなくなったと考えられます。
また薄い金属の詰め物の場合、技術的な面でも外れやすいということは考えられます。
それと金属の詰め物のヘリがかけてきたということから考えると、rikuzou 様は噛む力が強かったり、歯ぎしりをしていたりということも考えられます。
歯の噛む力はそれはとても強力です。
くり返し毎日のように力が加わると薄い金属の詰め物であれば容易にはがれてしまうことがよくあります。

最初の先生がうまかったかどうかという点に関してはわかりませんが、金属と自分の歯を比べると金属の方がほとんどすり減ることなく、10何年の間にだんだん金属にかかる負担が大きくなってきたのかもしれません。
ご自分の歯の山と谷ははっきりとしていますか?
もしかしたらぺったんこに磨り減っていたりはしませんか?
10年前の状況と今の状況は意外と変化していることもよくあります。

簡単に言うと金属の詰め物の場合深く削れば外れにくくなりますが、神経に近くなり、しみる可能性が高くなってきます。
外れにくく、しかも痛みが出ないようにということが(何度も外れているので)いかに難しいことかご理解いただけると思います。

点のようなプラスチックの詰め物はある意味外れにくいです。
力が加わった時に金属と違って上のほうがどんどん削れていくからです。
外れないということを優先するのであればこれも一つの方法だと思います。(ただしどんどんすり減りやすいということはそれはそれでデメリットでもあり、また減りの力の集中するところに関しては割れやすいということも言えます。)
よく外れる人は誰がやってもよく外れるということは、ままあります。
かと言ってガンガン削るということも歯科医師としてやりたいことではありません。
なんとかギリギリで削らないでなんとか持ってくれるといいと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
rikuzou 様、初めまして
詰め物被せ物がすぐ脱落して、お困りの事と拝察申し上げます。

rikuzou 様と同様に、
1.詰め物がすぐ取れる
2.歯がすぐ欠ける
3.被せ物がすぐ取れる
4.義歯がすぐ割れる
5.咬むと痛い

1〜5の様な症状を訴える患者様が多数おられます。
今までは、作り方が悪いので、もっと丈夫に外れないよう、壊れないよう何回も作り直しをするのが一般的でした。

ところが、最近1〜5の症状の患者様には、ある共通事項が有ることがわかってきました。

1.夜間就寝時の噛み締め癖
2.夜間就寝時の歯ぎしり
3.TCH
4.固い食材を好んで食べる習慣(とば、こまい、するめ、ピーナッツ、アーモンド、硬い煎餅、フランスパン、分厚いたくあん、氷、等)
5.態癖

最近の報告では、被せ物の欠けには、上記の様な要因が深く関与している事がわかってきました。

上記に該当する方の口腔内には、以下の様な症状が出る事が多いです。
1.骨隆起
2.歯の咬耗
3.歯の摩耗
4.歯のヒビ
5.顎関節症状

これらの対策を講じないと、何回作り直しても、外れる事が続きます。

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