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2013/11/13

歯科用レーザーの種類と違いについて教えてください。

ありあり様34歳男性
こんにちは。

以前歯医者さんに行ったのですが、炭酸ガスレーザーを使用していますというポスターを見かけました。

しかし、別の歯医者さんでは半導体レーザーを使用していますというポスターがありました。

これらのレーザーはどのように違うのでしょうか?
それぞれメリット、デメリットなどがあったりなどするのでしょうか?
そもそもレーザー治療をやっているということは、やっぱり比較的最先端ということなんですかね?
理系の大学だったのでそういうところが気になってしまいます。

お忙しいと思いますが教えてください。
よろしくお願いします。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
いろいろありますが、波長が違ったり軟組織に強いレーザーや硬組織に強いレーザーなどです。
そのレーザーの得意分野以外がデメリットに近くなります。

どの部分にどのような作用を期待するかですので、そのレーザーを使っている先生に実際に聞いた方が早いかと思います。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
レーザーと一言で言ってもその波長によって特徴が大きく分かれることはご存じのとおりだと思います。
炭酸ガスレーザー、ヤグレーザー、イルビウムヤグレーザー、半導体レーザー、など様々なものが歯科では使用されており、それぞれに特徴があります。

どれも切開を行うのには使用することは多いと思いますが、炭酸ガスレーザーは赤外線なのでその熱作用によって切開を行ったり止血や治癒促進効果があると言われています。

歯牙を切削することが出来るのはイルビウムヤグレーザーと言われるもので、水と反応して小規模な爆発を起こし歯牙を削ることが出来ます。
現在保険で認められているレーザーはこの種類のものです。

半導体レーザーは半導体で発振するためコンパクトな器械ということが特徴です。
切開などに使用しますが、あまり詳しくありません。

大きく分けてレーザーの効果が表面にとどまるもの、深部組織まで達するもの、軟組織とよく反応するもの、硬組織に対して反応するものなどによってその用途がさまざまであり、それぞれに得意な分野のレーザーがあるということです。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ありあり 様、初めまして。

歯科用レーザーは波長により現在以下の様な種類があります。

半導体レーザー
 波長は655〜2000nm
 軟組織用のレーザー

アルゴンレーザー
 波長は488nm

ネオジムヤグレーザー
 波長は1064nm
 黒色の色素によく吸収される
 メラニン色素沈着の除去や軟組織に有効
 硬組織には不向き

エルビウムヤグレーザー
 波長は2940nm
 硬組織(歯、骨)に可能、むし歯の切削に使用される
 軟組織にも使用可能

炭酸ガスレーザー
 波長は10600nm
 硬組織には不向き
 軟組織(歯肉、粘膜、皮膚、筋肉等)の切開、切除等に向く

その他、口内炎顎関節症の症状緩和、知覚過敏歯周ポケット内の細菌の殺菌等に応用されています。


> そもそもレーザー治療をやっているということは、やっぱり比較的最先端ということなんですかね?

現在では、かなり普及していますので、もうそれ程最先端では無くなってきています。

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