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2013/10/31

大人用と子供用の歯ブラシは何が違うのでしょうか?

もくもく様33歳女性
先生方、こんにちは。

突然ですが、歯ブラシについて素朴な疑問です。

歯ブラシは子供用、大人用とありますが、何が違うのでしょうか?

以前歯医者さんで顎?歯?が小さいから、小さめの歯ブラシがいいですよと言われたことがあります。
たしかにドラッグストアやスーパーで売っている大人用と書かれた歯ブラシは大きくて磨きにくいです。
子供用の小さな歯ブラシの方がしっかり磨ける気がします。
ちなみに今は大人用で歯ブラシが小さめなものを選んで使っています。

前歯の歯並びもあまりよくないのですが、奥歯は大きめ、前歯は小さめなど、歯ブラシを変えるのは良いことですか?
大人用でも小さなものがありますが、子供用との違いは何でしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
歯ブラシの違いについてですね。

歯の大きさが違うので大人用と子供用とがあるわけですが、歯ブラシの毛の部分の縦の長さ、横幅、毛の長さ、というところがいろいろ変わるわけですね。

大人用と子供用、一番の違いはその毛の長さです。
子供に大人用の毛の長さのものを使用しようとしても、ほっぺたのほうなどは狭くて入りませんよね。
逆に子供用の歯ブラシの毛の長さでは大人の歯の歯と歯の間まで十分磨くことができにくいというデメリットがあります。

基本的にはヘッドのコンパクトな毛足の長さが大人用のものがあればそれでいいと僕は思っていますが、歯ブラシを作っているところもいろいろとメリットを考えていろいろな形を出しています。

いろいろ試してみても面白いかも知れません。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
大人用と子供用ですが、まず病態に違いがあります。
大人は歯周病まで視野に入れますが、子供の場合だとおおむね虫歯がターゲット、あと歯肉炎
ですので、小さくなると毛先のしなりかた、硬さに違いが出てきます。

それから大人と子供はお口の大きさが違います。

おっしゃる通り、基本的には歯を一本一本磨くのが最善だと考えます。
ただ、お仕事の関係など時間に限りありだと考えていただければよいと思います。
ですので数本磨けるものと考えていいと思います。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
もくもく 様、初めまして。
歯ブラシの違いにつきまして、御疑問の事と拝察申し上げます。
現在わが国では、年間4億本程の歯ブラシが生産されております。
種類も何百種類も有り様々な物が販売されております。

一般的に以下の様な種類と特徴があります。
説明の為に、
1.握る柄の部分を「ハンドル」
2.先端を「ヘッド」
3.毛が植わっている部分を「植毛部」と呼びます。


(1)仕上げ磨き用
乳歯の生えはじめに保護者がみがいてあげる歯ブラシです。
ヘッドは乳幼児期の歯列に合わせてかなり小さめです。
ハンドルは保護者が持ちやすく大人のサイズです。
歯肉にやさしいやわらかめの毛のかたさで、植毛部の長さは乳歯の高さに合わせて短めです。

(2)乳歯列用
乳歯列のサイズに合わせたヘッドの大きさです。
ハンドルは子どもが握りやすい太さ長さになっています。

(3)混合歯列用(前期と後期があります)
生えかわり期の凸凹のある歯並びに適した小さめのヘッドです。
奥歯(第一大臼歯など)まで届きやすいネックの長さです。

(4)永久歯列用
口の大きさに合わせて、植毛部のサイズは小さめから大きめまで様々です。
歯肉の健康状態などに合わせて、毛のかたさや毛先形状など工夫されています。

ハンドル形状はストレートタイプから、持ちやすくデザインされたものまで様々です。

尚、むし歯予防用の歯ブラシは毛先がラウンドで、歯肉に傷がつかない様になっております。
歯周病用は、極細のテーパードで、歯周ポケット内の歯垢を除去し易くなっております。

歯科医院専用品が、わかり易いです。

塚原 隆志 先生からの回答

愛知県
塚原歯科
塚原 隆志先生
もくもく 様

ご質問おっしゃる通りです。
お考えの通り、歯ブラシは各部位によって使い分けをしたほうがよろしいです。

日本人のほとんどの方が1種類しか歯ブラシを使用していません。
しかし歯は、それぞれ部位によっていろいろ形や大きさが違います。
そのため、歯科医師はなるべく小さめでやわらかめを使用して磨いていただいて細やかなところまで届かせるように指導しております。

当院でも、なるべく小さめで最低でも2種類のブラシを使用していただくようにしています。
当然歯周病の重度な方には3、4種類使用していただくようにしています。
もくもく様のようにご自身でお気づきになられたのは素晴らしいです。

では、用途に分けていくつか紹介しておきます。
          
奥歯のさらに奥側側面(遠心側)を磨くには、「タフト」or「ポイントブラシ」
歯と歯の間を磨くには、「フロス」(糸ようじでも可です)or「歯間ブラシ」(使用法を理解すればタフトやポイントもOK)
舌にも汚れが付きますので「舌専用ブラシ」
などです。
これらは薬局やホームセンターなどでも販売しているものですのでお求めいただけると思います。
しかし、使用法についてはやはり歯科医師、衛生士にお聞きになられたほうがよろしいですのでできれば歯ブラシ指導を受けてください。

子供用と大人用の違いですが、毛先のカッティングや角度、ブラシの曲がり具合など大人用と比べて若干子供用は磨く能力が低いです。
しかし、上記のようなブラシを使用していただければどちらを使用されてもプラークコントロールをより良好にできると思われます。

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