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2025/08/28

骨粗鬆症の点滴注射を休止して抜歯はできますか?

ため様68歳女性
骨粗鬆症でリクラスト点滴を今まで3回、ワンアルファー錠骨粗鬆症治療のリクラスト点滴、ワンアルファー錠を毎日飲んでいます。
歯周病抜歯しないといけない歯があるのですが、点滴注射を休止して抜歯することは出来ますか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
ビスホスホネート製剤を注射しているんですね。
注射を中止したとしても長く効果がある薬なので、その効果がなくなるまで数か月から1年近く休薬しないと意味がないと思います。
そうなると骨粗鬆症の進行もあるでしょうし、歯周病の進行もあるのでそこまで待てないということもあると思います。

ビスホスホネート製剤は服用していると、抜歯時などに骨が作られないために顎骨壊死という副作用が出る可能性があるため、抜歯を控えましょうということが言われています。
ですが昨今、では抜かなければいいのかということでひどい歯周病の状態で歯を残していると、それはそれでまた顎骨壊死を起こすということも言われており、では顎骨壊死を起こす可能性があるかもしれないけれども、必要があれば抜歯をしたほうがましなのでは、という考えに変わってきています。

リスクはどちらにせよあります。
それ自体はどうすることもできません。
ではそんな薬をなぜ服用しないといけないのか、ということになりますが、服用することによるメリットが大きいからです。
骨粗鬆症で骨折をして寝たきりになった場合、その5年生存率は50%と言われています。
半数は死んでしまうということです。
これを有意に長くすることが出来るのがビスホスホネート製剤です。
命に直結するメリットがあるため服用しているものなので、命を助けるためには顎骨壊死の副作用はあっても仕方がないという考え方です。

抜歯をする歯科医師と、ビスホスホネートを出している主治医、どちらともとよく相談して処置を進めていくようにしてください。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
このあたりですが、できれば歯科口腔外科専門の先生との相談が一番いいと思います。

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