痛みがあるとつらいですよね。
痛みは
炎症という状態の一つの症状であり、痛みがあるから悪い、痛みがないからいい状態というわけでもありません。
虫歯が神経のすぐ近くまで無症状で進むことも残念ながらときとしてあることです。
40年ほど前には神経まで
虫歯がいった場合には、歯そのものを抜くというのが治療であった時代もあります。
その歯を根っこの中をきれいにすることによって何とか残そうというのが今の根っこの治療というものです。
神経をとるという行為は歯の中の
歯髄という組織を根っこの先端付近まで取って歯がしみなくするというものです。
根っこの先端には外傷により多かれ少なかれ
炎症がおきます。
そこに感染があるとさらに厄介になります。
また別の場所に穴があく、歯の根っこにひびが入る、折れるなどによっても
炎症が起きることがあります。
炎症が起きれば痛みが生じるということで、神経をとっても痛みが出るということは実はよくあることです。
基本的には根っこの管の中に感染さえなくなれば、症状としては落ち着いてくるはずと考えています。
根っこの治療は確かに技術的な差によっても痛みが出たり、出なかったりすることもあることは事実です。
ただうまい先生だから痛みが全く出ない、とか痛みが出たから必ず下手、というわけでもなく、症状だけで、判断は非常に難しいものがあります。