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ご相談

マウスピースを使用した顎関節症の治療について教えてください。

にゃん様43歳女性
歯医者で噛み合わせが強い部分があると前歯の裏を数本削られてから噛み合わせが狂い、楽な位置で噛もうと顎を引いて食事をしていたら顎関節症の症状が出始めました。

一時期は噛む度に音が鳴る、口が開け辛い、顎が痛い等酷かったのですが、なるべく顎の位置を自然にするよう気を付けていたら多少改善しました。

しかし、まだ音が気になったりする事と噛み合わせが合わないので歯医者に相談したところマウスピースを作る事に。
しかし、初めてマウスピースを着けた際、左奥歯がブカブカで先生に伝えると赤い紙を噛んでその部分を削りました。
しかし、ブカブカの部分が歯というよりもほっぺに当たる感じとブカブカなのに削るというのが疑問で少し不安でしたがその日は帰宅。

家で再度着けるとやはり左奥歯がブカブカで外れるので次の日にもう一度見てもらいました。
マウスピースはブカブカの部分はプラスチックで埋め再度熱を加えたのか左奥歯だけ濁った不透明になりました。
左奥歯が高く何度も調整しましたが、また赤い紙を噛んで右奥歯が多少当たる様になったから大丈夫だと思うと先生に言われました。

が、まだ高い気がします…。
寝てる状態で着けても左奥歯が高いので下の歯で噛むと左奥歯以外浮きます。
1日このマウスピースを着けましたが、起きた後前歯の当たりが気になる事と首やこめかみがずーんとしていました。

マウスピースはこのまま使用して良いものでしょうか?
また、詳しい説明も無しにマウスピースを作りましたが、顎が安定したら私は噛み合わせが悪い状態に戻るのではないでしょうか?(噛み合わせが悪いから噛める場所を探している内に顎が悪くなったので)
顎の位置が定まって、噛み合わせが悪いと次はどんな治療になるのでしょうか?

ちなみに歯医者は矯正専門ではなく、顎関節症の治療もできるという一般の歯医者で口腔外科と子供の矯正を標榜しています。
マウスピースは歯型を取って作成しただけで顎の位置の測定等はありませんでした。

ご教示下さると幸いです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
顎関節症の治療に関してはその原因の考え方、病態のとらえ方、などが決まっておらず、そのためアプローチの仕方に関しても統一されたものはありません。

顎関節病ではなく顎関節症、という名前からもわかるように顎関節症は顎関節に痛みや開口制限、異音などの症状が出るものの総称です。
(〜病というものは、何らかの特定の原因があり、その原因を取り除くとその病気が治るというものです。)
腰痛症、という言葉はご存じだと思いますが、これも同じで、どうやったら治るのか、、、カイロや整体で緩和する人もいれば整形、外科などで治療している方もおられます。
どちらが正しいでしょう???
そして必ず治っているでしょうか?
長年腰痛で悩んでおられる方は非常に多いと思います。

その原因が特定できないものである以上、治療方法に関しても歯科医師間で統一されたものはありません。
ただ傾向としては、極力歯をさわらない方向で治療を行おうというのが今の主流となっています。

まずはTCHという言葉で検索をしてみてください。
あくまで一つの考え方ですが、僕自身はこの考え方を支持しています。
もちろんマウスピースなども使用することはありますが、それもどういう病態かを患者さんごとに考えた上で作って行きます。
顎関節症に関しては治療方法が定まっていないと書いたとおり、得意不得意もある分野です。

今のドクターに不信感があるのであれば転院するのも一つの方法かもしれません。
(もしくはTCHで検索して書いてある自宅療養の方法を試すのが一番だと思います。)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
顎の位置が少し変わったようですので、できましたら顎関節の得意な先生を受診された方がいいかもしれません。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
にゃん 様、初めまして。
顎の症状で、お困りの事と拝察申し上げます。

実際に口腔内や、顔面、姿勢、レントゲン等を拝見致しておりませんので、確定的な事は申し上げられませんが、一般的に顎関節症様の症状が発現した場合は、以下の様な診査・検査を行います。
1.歯型
2.口腔内の咬み合わせの写真
3.顔面、全身の姿勢の写真
4.レントゲン診査
  パノラマX線写真、顎関節規格写真
 (必要な場合は、頭部X線規格写真の正面・側面)
5.必要な場合は、顎機能運動検査
6.問診票
7.態癖のチェック
8.歯ぎしり、噛み締め癖、TCHの診査
9.口腔周囲筋の診査

これらの診査・検査を基に分析・診断・治療方針・治療計画を立てます。

治療方針、治療方法は
1.咬み合わせに問題が無い場合
  噛み締め癖、TCH等があれば、その対応
2.下顎位に問題が有れば
  下顎位の是正
3.咬み合わせに問題があれば
  1)リシェーピング
  2)補綴
  3)矯正
等の方法がとられます。
従いまして、いきなり歯を削る事はありません。

顎関節症に造詣が深い先生に診ていただくか、矯正歯科できちんとした精密検査を受けられるかをお勧め致します。

一口に矯正歯科といっても、その実態は様々ですので、矯正歯科を選ぶ1つの選択肢としまして、下記の基準を御紹介致します。
1.日本成人矯正歯科学会認定医
2.日本矯正歯科学会認定医
3.日本臨床矯正歯科医会会員
4.自立支援法(育成・更生医療)指定医療機関

1〜4のどれかを標榜している医療機関は、一定水準以上のレベルの施設です。
ホームページ等で調べる事が出来ます。

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