文面だけでは詳細がわかりませんので、最終的には主治医の判断によりますが、一般論ならびに想像の中でお答えいたします。
1.ズキっとする原因は何か
歯髄(神経)が炎症を起こしている可能性が高いと思われます。4月に痛んだ頃からすでに
歯髄炎だったかもしれません。しかし、3.で述べますが、
歯髄を除去すると歯の免疫能は低下します。今通われている先生も、保存に努力したのだと思います。しかし、結果としては経過不良だったわけですから、神経をとることもやむをえないと考えます。
2.対処は,本当に神経を除去する以外にないか
冷たいものにしみても、
打診痛(歯をたたいても違和感や痛み)が無ければ、
虫歯を除去したあとに、しっかり消毒洗浄して封鎖すれば復活することもあります。しかし、温かいものでもズキッとして、
打診痛があるようだと望み薄です。
3.仮に神経を取るとすると,その後悪影響はないか(薬でいうところの副作用のような)私は患者さんに説明をする時、よく「木」に例えるのですが、 神経(
歯髄)がある歯は大地に根を張って栄養分を吸収している木です。 一方神経を取った歯は伐採した木材です。栄養分は吸収できませんので、年月とともにもろくなりますし、血液が内部を流れてないので、免疫も弱くなり、細菌感染しやすくなります。それでも神経が炎症を起こせばやむをえないのです。神経を取った歯の多くは、その脆さをカバーするために、ほとんどの場合金属等でかぶせることになります。