minq 様
生年月日からすると20歳代の女性ですね。
口元に関心があり、とても良いことだと思います。
ホワイトニングについて、最近芸能人などが笑ったとき極端に白い歯の見えるのが流行っているように思います。
このように極端な
ホワイトニングは別として、明眸皓歯というのはあこがれで、できれば白くできれば良いのではないでしょうか。
一方で、人間の歯というのは加齢とともに、ごくごくわずかずつ
象牙質の色(アイボリー)が濃くなるのが自然です(あまり白くしすぎるすると不自然です)。
わたくしたちの診療室では
ホワイトニングを希望する患者さんには、まず、歯の表面の
プラーク(
歯垢といい湿重量の70%は細菌です)をきっちりとれるように歯磨きが十分できるように指導します。
歯磨きでは完全に
プラークや
歯石、それにコーヒーなどのステインはとれません。
その部分は
歯科衛生士がプロフェッショナルケアでお口をきれいにさわやかにします。
そのあとでまだ歯の白さが気になる方に
ホワイトニングを実施します。
また、子供の時代、歯がこれからできるという時期に特定の
抗生物質を使った場合は歯の中にまで色が濃くついている場合があります。
この場合は
ホワイトニングだけでは無理な場合もあります。
また、「歯を強く打ったために1本の歯が特に黒くなっている」というような場合は神経の穴の血管から
象牙質まで血液が入り、ヘモグロビンが酸化する事で黒くなっているような場合もあります。
このような時には神経の穴を治療をした後で
ホワイトニングをします。
このように特に問題がある場合を別として、ほとんどのケースは細菌やステインをきれいに掃除する事で歯の色は少しきれいになります。
それでもなお歯の色が気になるようでしたら、
ホワイトニングは良い方法だと思います。
しかし、歯の手入れもしないでいきなり
ホワイトニングを勧められたのであれば「まずお掃除をしてください」とお願いしてみてください。
費用についてはまちまちです。
ひとつ気になるのは「歯の白い状態が色落ちした際にも永久に薬を差しあげる」という部分です。
ホワイトニングをしても、その後定期的(年の単位です)にしていかないと白さを保てない事が多いので、「薬だけで永久に」というのも不思議な気がします。
永久とはいつまででしょうか?
普通、薬を出し続けることはあり得ないです。
よくお考えになって、生活をエンジョイしてください。