歯科の治療に関係なく、顔にかかる水と風に恐怖心がおありなのですね。 現在の歯科治療法の中では大変難しいケースのようで、お困りの様子がよく分 かります。実際の治療をしていないので、様子については、相談で書いていただいたところからの想像になりますが、解決方法については2つのことが考えられます。
1.開業医の中で「
笑気麻酔」をしてくれるところがあります。これは、笑気ガスと酸素を混合したもので、鼻にマスクをして軽い
麻酔をかけます。笑気と書くだけあって、とても気分が良くなり、恐怖心が少なくなります。鼻を覆いますので、おっしゃるような吸引(バキュウム)時や削る時の風邪が鼻にかかることはありません。ただ、風邪の音などで感じてしまうようならこれだけでは充分ではありません。このときは、イヤフォーンで音楽を聴けるような小さな器械(iPodのような)の使用の許可をもらい、好きな音楽や落語を聞きながら治療をしてもらってはいかがでしょうか?イヤフォーンも耳に入る小さなものより、耳全体をおおい、外の雑音を消して、自分の聞きたい音楽などを中心に聴けるようなのが市販されています(少 し高級なイヤフォーンの値段程度で市販されており、どこの家電店でも購入できます。 歯科で使う器械の雑音の周波数は完全にキャンセルできませんが)、歯科医院 によってはそのような装置を持っているところもあります(ただし非常に少数です。ご自分でお持ちになることになると思いますが)。 笑気
麻酔は治療が終わってから少し酸素だけを流してもらって、その後待合室でゆっくり時間を過ごせばそのままお帰りいただけます。つまり通院で治療ができます。 一度いくつかの歯科医院で相談してみてください。
2.それでもだめな場合。 普通の開業医ではちょっと対応が大変かと思います。ご本人にしてみれば、ちょっと前歯が欠けているだけなのでしょうが、どうしても治療が必要な場合は、大げさになりますが、大学病院や総合病院の 歯科
口腔外科を訪ねられて、治療時の水や風邪に対する恐怖を取り除くようなカウンセリングを受けながら治療を始めるか(非常に少数ですが、カウンセリングしてくれる開業医もいます)、あるいは、全身管理をしてもらいながら治療をすることになると思います。