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2012/07/26

亀裂が入ってしまった歯の治療方法について教えてください。

kato様60歳女性
こんにちは。先生方のご意見を伺わせてください。

右下7番の歯です。(親知らずはすでに抜いているので、一番奥の歯になります。)
歯を強く食いしばったため、歯の3分の1ほどが折れてしまいました。(虫歯も虫歯の治療痕もない歯です。)
ひびが入っているときに歯の神経は死んでしまったようで、その神経をとり、歯の根っこの治療をし、最終的なお薬も詰めましたが、その後も根っこに鈍痛(押すとズンと感じる程度で、我慢できないような痛みではありません。)が残っているため、仮歯を被せて様子をみることになりました。

1年ほどしても痛みがとれないので、今年の4月に再度根っこの治療をしましたが、鈍痛がまだ残っているので、再び仮歯を被せていただいている状態です。

その後、定期的にみていただいている間に、この7番の歯の奥側(のどに面した側、歯茎からは数ミリ見えている程度の面)に縦に亀裂が発見されました。
この歯の亀裂が痛みの原因であるかもしれないとのことで、少し削って接着していただきましたが、まだ鈍痛は続いています。
亀裂の場所がのど側のためレントゲンはとれないとのことなので、どの程度の亀裂が入っているのかは今のところ不明です。

最初、欠損の程度からいえばアンレーで大丈夫とのことだったのですが、亀裂を大きくしないために根っこのお薬を詰めた上の部分をセメントで固めて、補強のためにクラウンでかぶせてしまった方がいいのでは、と担当の先生からは言われています。

説明が長くなりましたが、ここからが質問です。

自分の歯がまだ多く残っているので、できればクラウンにしたくないと考えています。(自分の歯が削られてなくなることにとても抵抗があります…。)

(1)クラウンにせずに、これ以上、亀裂がひどくならないよう接着する方法はないでしょうか。

(2)亀裂を外側から接着する方法はないでしょうか。(今は歯茎より上に出ている部分全部(といっても数ミリ程度ですが…)のみ接着した状態です。)

(3)内側をいくら接着して補強しても、外側の亀裂が歯の根っこの方まで入ってしまったら、やはり抜歯しか方法はないでしょうか。

お忙しい中、長文ですみません。
実際のレントゲン口腔内を見ずの診断は難しいと思いますが、よろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
実際に診察を行っていないのであくまで想像の範囲でのお答えになりますが、今の主治医の先生が行っている治療はとても丁寧で的確な処置を行っているように感じます。

すでに亀裂が入っているのであればアンレーよりもクラウンのほうが良いと思われますし、亀裂が深くまで行っているのであれば、基本的には抜歯の適応となっています。
なので抜歯するくらいならクラウンのほうがまし、という考え方で出来るだけ亀裂が大きくならないようにすることのほうが重要度が高いと思われます。

亀裂を中からふさぐ方法もなくはないですが、適応が確か痛みなどの症状がない場合というようなときに行うものだったような気がします。
根っこが二股に分かれているのであれば奥の方の根っこだけ抜歯するとか、一旦抜いて外から亀裂を補修して再度再植するというような方法もありますが、一般的ではないと思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
(1)クラウンにせずに、これ以上、亀裂がひどくならないよう接着する方法はないでしょうか。

おそらく、無意識に食いしばりがあると考えますので、将来的に厳しい可能性が否定できません。
また一番奥の歯ですので、否が応でも一番先に一番力がかかることが想像できます。
接着に関しては、スーパーボンドレジンなどを使うことが一般的です。
現在、かなり良い治療をされていると思います。
割れにくいように被せて周りから囲んでしまう、私もそうすると思います。

(2)亀裂を外側から接着する方法はないでしょうか。(今は歯茎より上に出ている部分全部(といっても数ミリ程度ですが…)のみ接着した状態です。)

外側からは限界があります。
どうしても完全に乾燥できない部分がでてきます。
おっしゃる部分ですが、必ずしも見えている部分だけかどうか、わかりません。
通常、かなり深い部分まで亀裂など入っている可能性が多いので、どうしても内側から、あるいは抜いて外で接着が一般的です。

(3)内側をいくら接着して補強しても、外側の亀裂が歯の根っこの方まで入ってしまったら、やはり抜歯しか方法はないでしょうか。

一番奥の歯ですので、抜いて接着することも考えられますが、正直かなり厳しいかと思います。
根が一本ではありません。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
kato 様初めまして。

歯の破折で困惑の事と拝察申し上げます。

文面より推測致しまして、長期に続く症状は歯根破折と思われますね。
破折歯への対応は、非常に難しい治療の1つです。
根の先まで破折が及ぶ場合は、抜歯になる事が多いです。

破折の対処方としましては、
1.歯冠部のみの破折は、破折部を接着性のセメントで接着
  破折片が小さい場合は、破折片を除去し、欠損部を充填

2.破折部が歯根まで及ぶ場合は、抜歯になるケースが多し。
  条件が良ければ、抜歯した破折歯を、口腔外で整復。
  接着し、再び抜歯窩に戻し固定(自家移植)

下顎の7番の再植は難しいかもしれません。

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