田中 様
親知らずを抜いてもらったのですね。
半年くらいどうもなく、その後固いものが指に触れるとのことですね。
不安な感じよくわかります。
ご質問について
>
親知らずの治療で歯が取りきれなかった場合にそのままにしておくことはよくあることなのでしょうか。
最近日本人の顎が小さくなり、以前は下歯槽管(太い神経や血管が入っています)と
親知らずの距離は離れているのが普通でしたが、最近は、
親知らずの
根尖(根の一番先)が下歯槽管と触れているケースが多くなってきています。
その場合、
親知らずを全部抜かないで途中までを切断し、
根尖(歯の下側の一部)を残すことはよくあります。
あなたの場合、先生は「全部取りました」とおっしゃっととのことですが、相当深かったようなので歯科医師としては全部を取ったつもりでも一部が残った可能性もあります。
> その場合、患者さんには抜ききれていないことを伝えないものなのでしょうか。
歯科医師は全部取ったと考えていると思います。
しかし、場合によって一部残った場合でも、決して隠すことではないのですが、患者さんの様子を見て、伝えることにより患者さんが余計に気にかけることがあると思われる場合は伝えない場合もあります。
決して隠しているのではありません。
> 指で押してみると顎に圧力がかかっている感覚がするので、
親知らずかと思います。
それが
親知らずかどうかはご自分で判断しない方が良いと思います。
傷が治っていく過程で、
歯槽骨(歯を入れている顎の骨)の一部が指に触れる場合もあります。
また、
親知らずの一部の場合もありますが、人間の体はとてもよくできていて、体にとって異物(外から入ってきたもの)や自分の体の一部でいらなくなったものを血管や神経を傷つけないようにして時間をかけて自分で外に出してくる場合もあります。
もし、万が一ですが
親知らずの一部が残っていたとしても、このようにうまく自分の力で外に出してくる場合もあります。ご心配ない場合が多いです。
歯科医院でよく診てもらい、それがどういう状態かを確認してもらわれるのが良いと考えます。
色々と不安もあるでしょうが、せっかく中学校時代からお通いになられてきた歯医者さんでしたら、信頼しておまかせしたらいかがでしょうか。
不安や不審を持って質問すると、歯科医の側もちょっと守りの姿勢ではっきりと返事ができない場合もあります。
「信頼しています」という姿勢をお見せになって、どのような状況かをお聞きになられるのが良いのではないでしょうか。
お書きになっている状況では、あなたのお気持ちを察すると不安にもなり不信もあるのは当然と思います。
あなたのお気持ちはよくわかりますが、せっかく長く通っている歯医者さんでしたら、お任せするのも良いかと思います。
早く安心できるようになれば良いですね。