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2023/01/14
その他 治療疑問

妊娠中にシーラント処置を受けた。胎児への影響はありますか？

つき様31歳女性
海外の歯科クリニックにて、奥歯2本にフッ素配合のシーラント処置を受けました。
ネットで調べてみたところ、日本ではあまり大人に処置しないことや、フッ素は胎盤を通過し胎児に悪影響を与えるという研究結果があることを知り、妊娠中のため不安になりました。
シーラントは徐々にフッ素が溶け出るということは、長期間暴露することになり胎児が悪影響を受ける可能性があるのでしょうか？
シーラントは、安全に歯を削らずに除去することは出来ますか？

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
シーラントについてですね。
確かに日本では大人にフッ素というのは聞かないと思います。
効果がないのではなく、保険で出来る年齢に12歳までというような制限があるからです。
保険外で行う分には効果もあるのでいくらしてもいいのですが、誰も1本何千円〜数万円もかけてしたがらないというだけの理由です。

フッ素は確かに高濃度でとれば害があります。
例えば塩化ナトリウムというのも、高血圧の原因にはなるし致死量もあります。
でも全く摂らないと死んでしまいます。
塩化ナトリウムというのはお分かりの通り塩です。
フッ素は天然にもお茶にも含まれていたり、歯磨剤にもほとんどのものに含まれています。
フッ素入りの歯磨剤は妊婦さんでも使っていると思いますが、それについても特に問題が指摘されているということは聞いたことがないと思います。
もちろん妊婦さんを含めての安全性ということでそのフッ素濃度は決められています。

シーラントは全身に投与されているわけではなく、歯の溝という局所の接している部分にフッ素をチャージするくらいの濃度です。
それらがつばに混じり、体内に入る濃度は歯磨剤の濃度の数千分の一くらいにしかならないのではないでしょうか。
除去する必要もないと思います。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
シーラントからのフッ化物ですが、ほぼ問題ないと思います。
よく言われるフッ化物反対の方たちの意見は、フッ素が悪さをするというものです。
確かに単体であればそうかもしれませんが、フッ素は単体で存在は難しく、必ず結合して安定的なものになるはずです。
ましてや中毒を起こすほどフッ化物を摂取する話は、ここ何十年以上聞いたことがありません。
適切に使うことで予防が可能だと思います。
北欧ではフッ化物をタブレットで食するくらいと聞いています。
もし心配であれば、世の中の歯磨き粉にもフッ化物が配合されていますので使用不可となります。
フッ化物は微量使い続けることがよく、それに関してはかかりつけの先生に聞いてみましょう。

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