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2022/09/14

虫歯があるのになぜ様子見?痛くならないか不安です。

まゆな様39歳女性
3ヶ月ぶりに定期検診に行ったら、黒くなった虫歯が2箇所あると衛生士さんに言われました。
先生に診てもらうと、様子見と言われました。
虫歯があるのに様子見で痛くならないですか?不安です。
なぜ様子見なのでしょうか?
次は3ヶ月後で大丈夫と言われました。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
いわゆる、学校検診のCOという状況だと思います。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
むし歯というのは口腔内の細菌の塊、プラークによってそれがたくさん残っており、そこに砂糖などの栄養分が供給され、細菌がそれを取り込み酸を産生し、そのことによって歯が溶かされるというものです。
削って埋めてもその環境が変わらなければ、同じようにむし歯は進行していきます。

逆に言うと今黒くなっている小さなむし歯やむし歯になりかけというところは、以前からそういう状態なのであれば今の口腔内の環境ではむし歯の進行が非常に遅いということも考えられます。
歯を削るということはそれだけ歯の喪失が大きくなるということです。
(いくら詰めても元々の歯ではありませんから、元々の歯はどんどんなくなっていく方向だということです。)

様子を見るということはむし歯の進行が遅く、経過を見ていてもそれほど大きくならないという状態なんだと思います。
食生活やブラッシング、習癖などの改善で、以前小さなむし歯が生じていてもそれがそのまま何十年も進行が止まっているというようなこともあります。
ですから小さなむし歯に関してはガンガン削って埋めるということではなく、様子を見ていくというのが今の歯科治療の共通認識になっています。
(逆に口腔内を見て、その環境がよくないと判断される場合には早めにむし歯処置をしていくということもあります。歯科医師は経験上そういうことがある程度わかります。)

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