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2012/03/07

虫歯の判断基準について

さと様42歳女性
先生方の虫歯の判断基準を教えてください。

歯が痛くなったという場合は、とてもわかりやすいのですが、痛みのない場合、虫歯というものは目視やレントゲン画像で必ず判断できるものなのでしょうか。

たとえば、大した痛みはなく飲み物がしみるだけといった場合、歯を削って中を見ればどこまで治療すべきかわかるものなのでしょうか。

自分の目で確認できないだけに、違和感が自分の勘違いがあったら必要ない処置をすることになってしまうのではないかと思いました。

患者の感覚からここまで治療する、と先生が判断することはあるのでしょうか。

また、こんな状態が確認できたかから歯を削る、神経を取る、歯を抜くなどありましたら教えてください。

よろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
人間の体は人それぞれ、機械や物質や化学反応のように常に一定のものではありません。

そこで大切になってくるのが医療という行為で、診断、処置にも医者によっての考え方、方針、判定基準がそれぞれバラバラです。

バラバラというと非常にいい加減なものと思われそうですが、決してそういうわけではありません。

例えば、虫歯だらけのお口の人の患者さんに出来た小さな虫歯と、全くほかに虫歯がない人に出来た小さな虫歯、同じ大きさだったとします。

はっきりした基準があれば削る削らないは歯医者によって判断が分かれませんが、実際のところは虫歯になりやすそうな人の、ブラッシングが十分にできていない人の場合、処置を開始したほうが良いと判断できると思いますし、ほかに虫歯がなく、虫歯も小さいということになれば、さらに数カ月、数年単位で経過を見て行くという方が患者さんの為になるかもしれません。

もちろんそこにドクターの考え、患者さんの考え、といったものが加味されてきて処置をする、しない、ということが出てきます。

しみるという言葉だけでは、少ししみて知覚過敏用の歯磨きでおさまる程度なのか、それともそんなことでは全く変化ないレベルなのか、一回見ただけでは判定出来ないこともありますし、その程度によって段階的に処置方針を持っています。

その方針はドクターによっても様々ですし一定のものはありません、患者さん個人個人が考え方がさまざまなように、それらに対応してドクター側も様々な考え方で柔軟に対応するというのが医療の世界です。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
虫歯の判断基準の一例ですが、歯を削る削らないで、まずはエナメル質に限局したものか象牙質まで及んでしまったものなのかどうか。

エナメル質にある虫歯は条件がそろえば削らずとも治すことができます。

が、象牙質まで及んだものは残念ながら感染部を削り取る必要が出てきます。

一般的に歯の溝が黒い場合、虫歯の疑いを選択します。その後、傷をつけない様な触診やレーザーなどで判別します。

レントゲン写真の場合、虫歯が深いときある程度判断できますので、その時点で決定します。

おっしゃる通り、違和感のある場合ですが、経過観察という処置も選択できます。

経過を追って症状を確認するわけです。

さまざまな情報状態を総合しての判断です。

神経を抜くときの主な症状は、自発痛(ズキズキとした痛みの持続など)や温水痛(特にひどい)が大まかな目安になります。

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