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2021/09/02
詰め物・被せ物 治療方法

抜髄後に入れたメタルコアをファイバーコアに替えられますか？

TっC様35歳男性
抜髄した歯にメタルコアを入れられ、後日被せ物を付ける予定です。
しかし後々になって「メタルコアでは歯根破折のリスクがあるのでファイバーコアがおすすめ」と聞いたのでファイバーコアにできないのか相談したのですが、「元の歯の削られている量が多いのでできない」と言われてしまいました。

歯根破折になる事態は絶対に避けたいので、少しでもリスクが少ないファイバーコアに替えられたらと考えています。
実際に一度土台を入れたものを、別素材の土台に替えるのは難しいのでしょうか？
ご回答を頂けますと幸いです。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
メタルコアをファイバーコアに変えたいということですね。
メタルコアの形態、状態、長さ、太さに、接着剤の種類、その他もろもろによって難易度は大きく変わります。
難しいこともありますし、そうでもないこともあります。

ただ注意してほしいことは、メタルコアを外すということそのものが歯根破折のリスクとなること、外す際に歯を削れば削るほど、歯根破折のリスクが高まること、またファイバーコアの場合フェルールがあるということがその適応症であることです。
（フェルールについては調べてみてください。）
何が何でもファイバーコアのほうが優れているというわけではなく、その適応症があるということです。
実際に20年、30年持っているメタルコアは見たことがたくさんありますが、ファイバーコアはまだ歴史もそこまでではないので今後どうなるのかまでは未知の世界です。
10年ほどするとファイバーは劣化して接着力が急激に落ちるという話もあります。
メタルはそれほどの劣化はありません。（金属疲労はあります。）
そういうことを総合的に判断してやり直すかどうかを決めたほうがいいと思います。
（ちなみにメタルにするかファイバーにするかというのは医師の裁量権の範疇だと思います。）

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
変更は可能だと思いますが、フェルールがない場合（←歯科用語で難しいのですが）メタルコアもファイバーコアもリスクは同じかもしれません。

池村　光代　先生からの回答

池村　光代
東京都
京橋歯科医院
池村　光代先生
ファイバーコア(型取りをするものとその場で作るもの)だから破折しない、メタルコアだから破折すると必ずしも言えることではありません。
症例ごとに適している方法を歯科医師が判断して治療します。
主治医が仰る様に元の歯があまり無い場合はメタルコアや型取りをしてつくるファイバーコアを選択することがあります。
また、その場で作るファイバーコアは歯があまり残っていなければ作れません。
レジンを流しながら固めて作るため、歯が残っていないと流れてしまうためです。
また土台を外すのは少ない元々の歯を削ることになるので、場合によっては歯の強度が弱くなることもあります。
その辺りをどのように考えるかは患者さん次第ですので、どうしても希望される場合は他の歯科医院でご相談されても良いかもしれません。
歯並び、噛み合わせ、歯ぎしりのクセなど色々と歯の破折の原因はありますので合わせてお考えになると良いでしょう。
お大事になさってください。

酒井　信　先生からの回答

酒井　信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井　信先生
土台を入れる前の状態が、削られている量が多いようですので、装着した土台を除去する際に歯根破折を送る可能性が高いのでやめたほうが安全かもしれません。

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