土台の材料についてですね。
> (1)コバルトクロム合金、(2)
レジン(プラスチック)、(3)
ファイバーコアの場合では、どのような違い(メリット・デメリット)があるのでしょうか。
コバルトクロムは確かに日本で使われることは少ないですね。
ただ硬いということで言うと非常に硬く、折れにくいと思います。
レジンコアと
ファイバーコアですが、
レジンというプラスチックの土台の中の心棒を既成のスクリューピンという金属のピンを使うのか、それとも
グラスファイバーを使うのかという点で違いがあります。
フェルールが取れるのであれば一番理想的には
ファイバーコアということになります。
フェルールというのは箍効果、とも言われるもので、自分の歯が一周残っている状態で被せが出来るという条件下なら
歯根破折も起こしにくいので理想的といわれるものです。
ですがそれがない状態、ほんとに根っこだけの状態なのであれば心棒をもう少し強化してやる必要が出てくるために
レジンコア、コバルトクロムなどの金属コアというのが必要になってきます。
コバルトクロムでは硬すぎて、噛む力が加わった時に
歯根破折を起こす可能性が高くなるということでファイバーのメリットが言われていますが、先にも書いたようにそもそも
歯牙が根っこだけの状態になっているのであれば、まずは折れないということが必要条件となってくるのでファイバーでは適応外というようなこともあります。
単純に材料の比較では優劣がつけられるものではなく、条件次第ということです。