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コバルトクロム合金は差し歯の治療で使われることはないですか?

クロワッサン様35歳女性
約10年前に下の5番の歯の神経をとり、被せものをし(おそらくレジンだと思います)、審美的にもいずれはセラミックで治療した方が良いと言われました。

現在海外に在住しており、先日歯科検診のため歯医者さんへ行ったところ、この歯が割れてしまう前に治療する事を勧められました。
セラミック希望の旨を伝え見積書を出してもらったところ、土台の素材がAlliage CoCr NF en ISO 22674 というもので、"コバルトクロム合金"でした。
ネットで調べると、日本ではコバルトクロムは主に入れ歯の素材として紹介されているようです。
差し歯の治療で使われることはないのでしょうか?

被せものはセラミックにすると決めているのですが、土台が(1)コバルトクロム合金、(2)レジン(プラスチック)、(3)ファイバーコアの場合では、どのような違い(メリット・デメリット)があるのでしょうか。

価格はさておき、将来的に歯にとってより良い選択をしたいと考えております。
よろしくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
土台の材料についてですね。

> (1)コバルトクロム合金、(2)レジン(プラスチック)、(3)ファイバーコアの場合では、どのような違い(メリット・デメリット)があるのでしょうか。

コバルトクロムは確かに日本で使われることは少ないですね。
ただ硬いということで言うと非常に硬く、折れにくいと思います。
レジンコアファイバーコアですが、レジンというプラスチックの土台の中の心棒を既成のスクリューピンという金属のピンを使うのか、それともグラスファイバーを使うのかという点で違いがあります。
フェルールが取れるのであれば一番理想的にはファイバーコアということになります。
フェルールというのは箍効果、とも言われるもので、自分の歯が一周残っている状態で被せが出来るという条件下なら歯根破折も起こしにくいので理想的といわれるものです。
ですがそれがない状態、ほんとに根っこだけの状態なのであれば心棒をもう少し強化してやる必要が出てくるためにレジンコア、コバルトクロムなどの金属コアというのが必要になってきます。
コバルトクロムでは硬すぎて、噛む力が加わった時に歯根破折を起こす可能性が高くなるということでファイバーのメリットが言われていますが、先にも書いたようにそもそも歯牙が根っこだけの状態になっているのであれば、まずは折れないということが必要条件となってくるのでファイバーでは適応外というようなこともあります。

単純に材料の比較では優劣がつけられるものではなく、条件次第ということです。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
日本ではファイバーコアが最近勧められていますが、コバルトも生体材料であれば問題ないと思います。
最終的には、フェルールというものが取れないときには、どれを使っても大差はないと思います。

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