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ご相談

2020/06/10

その他治療方法

歯根端嚢胞を切除後、鼻腔と上顎が交通してしまいました。

リック様27歳男性

長文失礼致します。
8年ほど前に前歯の歯根端嚢胞を歯根端切除術にて行なったのですが、嚢胞が大きかったため術後に鼻腔と上顎が交通してしまいました。
(鼻の下の骨は嚢胞により溶けた)
交通してる穴は嚢胞摘出直後よりかは小さくなりましたが、口を膨らますと空気が鼻から抜け出てきます。
未だに穴が開いたままで鼻の下の骨は溶けたままなので大きな窪みがあり、そこにある小さな穴から口腔が鼻腔へと繋がってる状態です。

今までは特に気にしてなかったのですが、最近になって気になってきたので治したいなと思い、上顎骨欠損の治療法を自分なりに調べたところβ-TCPなどがヒットしました。
しかし、これは嚢胞摘出と同時にβ-TCPを使うものという認識ですので、私のケースのように嚢胞摘出後数年経ってからの治療法に使えるのかどうかが疑問です。
私のようなケースは稀だと認識しており、いまいちネット上だは欲しい情報を見つけることができません。
治すことができるのかどうか凄く心配です。
もし私のケースについて知見のあるご先生方などいらっしゃいましたら、是非ご意見をお聞かせください。
現在海外におり冬に日本に帰国する予定です。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

口腔と鼻腔がつながってしまっているんですね。
似たようなものに口腔上顎洞ろうというものがあります。
上顎洞という副鼻腔と口腔がつながってしまうものです。
まずは閉鎖術で口腔と鼻腔の閉鎖を粘膜で行えばいいのでは、と思います。
口唇裂などの手術ができるところであれば、難易度的にはそれほどでもないでしょう。
大学病院などであれば問題ないと思います。
（一般開業医ではそこまですることはなかなか無いかもしれません。小さな穴であれば口腔外科出身の先生ならしてしまうかもしれません。）