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2011/08/28

矯正中の歯にヒビと虫歯と神経について教えてください

いくこ様44歳女性
矯正中ですが今は落ち着いてるはずの歯が、突然欠けました。

虫歯だ!痛い!と慌てていったのに、「歯が少し欠けてる。よくあること」みたいな対応で治療されました。どうやら以前からヒビがあったようです。穴に気づいた次の日には治療していただきましたが、その後も痛いので報告したら神経まで悪くなってるとのことでした。

最近担当の先生変わったこともあり、頼れる関係も築けていなく、説明も不十分なため、どうしたらよいか不安です。下記の5点教えてくさい。

(1)矯正中はヒビや虫歯には気づきにくいものなのでしょうか?
(2)「よくあること」なのにヒビの発見と虫歯予測(私は治療の跡がたくさんあります)はできなかったのでしょうか?
(3)神経にまでおよぶ事態ですから、大きく欠けた訳ですよね?
(4)欠けてしまった隣の歯に黒い虫歯がありましたが、「治療しなくていい虫歯」ということで、欠けた歯を治した際一緒にふさいでしまいました。治療しなくていい虫歯ってあるのですか?
(5)欠けた歯がまだ痛いのなら神経を抜かないと・・とのことですが、なんだか他ところも痛く感じてしまって、どこが痛いのか自分でもわからなくなってきてしまいした。私の「痛い」だけで、神経を抜いてしまうなんて・・。医師の診察・検査の結果で神経を抜くわけではないのですか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
(1)矯正中はヒビや虫歯には気づきにくいものなのでしょうか?

矯正中は噛み合わせがどんどん変化していくので噛み方によってはひびが入りやすかったり矯正装置により虫歯に気がつきにくいことがあります。
また矯正の先生はあまり虫歯に関しては注意を払っておらず見逃すことが一般より多いかもしれません。

(2)「よくあること」なのにヒビの発見と虫歯予測(私は治療の跡がたくさんあります)はできなかったのでしょうか?

ひびは顕微鏡で見ると歯の表面にそれこそ無数に存在します。それらすべてを処置するのは現実的ではありません。実際にかけたり、症状が出て初めてそのひびに対する処置をするのが一般的です。

(3)神経にまでおよぶ事態ですから、大きく欠けた訳ですよね?

中で虫歯になっていたという可能性があります。

(4)欠けてしまった隣の歯に黒い虫歯がありましたが、「治療しなくていい虫歯」ということで、欠けた歯を治した際一緒にふさいでしまいました。治療しなくていい虫歯っ
てあるのですか?

小さな虫歯で、表面がまだ欠けておらず黒く変色しているだけというくらいの虫歯であれば削ってつめるという処置をしなくてもよいという場合はよくあります。
虫歯の定義は歯の脱灰が起こってくることですが、顕微鏡レベルで言うと歯は常に奪回と再石灰化を繰り返しています。

>(5)欠けた歯がまだ痛いのなら神経を抜かないと・・とのことですが、なんだか他ところも痛く感じてしまって、どこが痛いのか自分でもわからなくなってきてしまいした。私の「痛い」だけで、神経を抜いてしまうなんて・・。医師の診察・検査の結果で神経を抜くわけではないのですか?

検査、見た目だけで処置方針が決まるわけではありません。
症状も大切な情報の一つです。
お医者さんに頭が痛い、といって、CTを撮って何の変化もないから頭が痛くないはず、とはならないですよね。片頭痛などの病気の疑いで痛み止めを処方します。
処方も一つの処置の一つです。
ただ神経に対する考え方はドクターによっても差がありますし、患者さんによっても考え方に差があります。
痛むのでさっさと神経を取ってほしい、という患者さんもいれば痛みが出る可能性を極力減らすという意味で早めに神経を取るという処置方針の先生もいます。
この点に関してはなるべく神経を残したいということを伝え、なるべく残してくれる先生に処置をしてもらうことが大切だと思います。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
(1)矯正中はヒビや虫歯には気づきにくいものなのでしょうか?

虫歯等は定期検査をすることで確認できると思いますが、亀裂に関しては処置の有無意見が分かれるところです。

(2)「よくあること」なのにヒビの発見と虫歯予測(私は治療の跡がたくさんあります)はできなかったのでしょうか?
どこから虫歯とするかは、実のところ難しいと思います。経過を追うこと予防することで長期間見ることも正しいと思いますし、積極的に治療することも間違いではありません。
そのへんは、担当の先生と意見をすり合わせる必要があります。

(3)神経にまでおよぶ事態ですから、大きく欠けた訳ですよね?

おそらくそうだと思います。

(4)欠けてしまった隣の歯に黒い虫歯がありましたが、「治療しなくていい虫歯」ということで、欠けた歯を治した際一緒にふさいでしまいました。治療しなくていい虫歯ってあるのですか?

積極的に削る必要のないものと考えられますので、私であれば定期的に来ていただけるのであれば、経過を追うこと予防をすることがあります。
今現在、必ず削らなくてはいけないという観念はだいぶ変わってきました。
ただ、自分自身の決めたガイドラインを超えたものは、積極的に治療することにしています。

(5)欠けた歯がまだ痛いのなら神経を抜かないと・・とのことですが、なんだか他ところも痛く感じてしまって、どこが痛いのか自分でもわからなくなってきてしまいした。私の「痛い」だけで、神経を抜いてしまうなんて・・。医師の診察・検査の結果で神経を抜くわけではないのですか?

その周辺の歯の状態を調べることで、痛みの出ている歯が特定できると思います。まずはそれをしてみることです。患歯が特定できれば、治療方針がいくつかあげられます。

よく相談説明を聞いてください。

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