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根管治療中の歯を様子見するのは何故ですか?

にんじん様38歳女性
歯の大切さを実感したので、メンテナンスしようと思い立ち、10年ぶりに歯医者に通っています。
ただいま10年以上前に被せた銀歯を外して根管治療をしています。
痛みや腫れはありません。
根管治療1回目は何も言われなかったのですが、2回目治療後、中に大きな穴があいていると言われ、比較写真を見せられました。
治療前には見えなかった空洞?がありました。
この歯は長く使えないね、仮歯で2ヶ月様子を見ましょうと言われました。
しばらく様子見るのはなんのためですか?
早く治療してもらわないと抜歯になってしまうのではないかと不安です。
抜歯になる可能性もありますか。できれば抜きたくないです。
今の段階でセカンドピニオンは早いでしょうか。
そして抜歯した場合、ブリッジインプラントの他に何か方法はありますか?

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
歯内療法専門医に一度診てもらうのはどうでしょうか。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
治療中に経過を見ることはよくあります。
痛みが出たり腫れたり、それとも長く持ちそうかということをチェックするためです。
被せてすぐに腫れたり痛んだり割れたりといったように、だめになったら、本来ならそれは病気で仕方のないことだとしても歯科医師が責任を持ってやり直しなどをしないといけないというルールになっているからです。
ダメそうなものは抜歯するという方が保険の制度的には無駄がなく、医療費の削減になるからです。
(良い悪いではなく、そういうルールなんです。)

> 抜歯になる可能性もありますか。
> 今の段階でセカンドピニオンは早いでしょうか。
> そして抜歯した場合、ブリッジインプラントの他に何か方法はありますか?

抜歯になる可能性もあると思います。
セカンドオピニオンをすることもいいと思います。
抜歯をした場合、あとは入れ歯、移植、矯正という選択肢もあります。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
仮歯で様子を見ましょう、と言って下さったのはとても良心的だと思います。

慢性疾患の歯で症状のない歯に手を付けた場合、悪いところを除去しなければいけないわけですが、そのために根の壁が極端に薄くなったり、場合によっては穿孔してしまうこともあります。
適切な対応をしたとしても、一定の期間の経過をみないと、悪い反応が出るのかの確認はできません。
2〜3か月の間には体調の変化もあるでしょうから、その場合には局所にも反応が起きてくることも考えられます。
予後に対してのある程度の診断の参考になります。
また、その間の咬合による負荷に対するキャパの確認もある程度できるでしょう。

現在の健康保険制度では、補綴物に対する管理責任の意味で補綴物維持管理料というものが設定され、算定している医療機関が殆どです。
これを算定した限りは2年間はその歯に対して責任を持つという意味です。
予後の悪そうな歯でも補綴してしまうと2年間は再治療が必要な場合、補綴に関しては医療機関の持ち出して治療しなければいけないことになっています。
例えば、抜歯となってしまった場合は、欠損した当該歯の部分の、義歯またはブリッジにしても医療機関の責任で治さなければいけないことになっています。
そのような意味でも、危うい歯は抜いてしまったほうがやり直しを心配しなくてよいことになるのですが、1本でも大事にしていこうという先生の診療姿勢だと思います。

欠損に対しては、義歯ブリッジインプラントからの選択になるでしょう。

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