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ご相談

2019/09/06

虫歯治療疑問

虫歯を完全に取り除かないのは最近の常識ですか？

ふじい様43歳女性

歯医者さんを探しているなか、ある歯科医院のホームページで、
当院は、できるだけ歯を削らない方針である。
これまでは虫歯の黒い部分を全て綺麗に削るべきと思われてきたが、少し黒い部分が残っていても、しっかり隙間なくふさいでしまえば大丈夫。
と言ったようなことが書いてありました。
最近ではそれが常識なのですか？

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

実はむし歯の進行度は色では分かりません。
多菌層、寡菌層、先駆菌層、混濁層、透明層というように分かれており、最も進行の早いむし歯は黄色っぽい色をしています。
黒いところは進行が遅くなってきている、もしくは止まっているところで細菌さえいない状態の層までとればむし歯の処置としては問題ありません。
これは30年以上前から言われてることで、最近の常識というわけではありません。
ただ前歯や、できるだけきれいに見せたいという面から、黒いところをしっかりと取るということが行われるという側面があり、その場合には黒いところをしっかりは取らないと詰め物を透かせて黒い色が反映してしまうので取ることが多いです。