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根管治療が必要かどうかの判断基準は痛みの度合いで決まる?

CANA様40歳女性
お世話になります。
現在イギリスに在住の35歳の者です。

去年あたりからかなり昔に治療をして詰めた被せ物(15年以上前)が外れる事が立て続けにあり、年齢的にも仕方のない事なのかと思っていた矢先、先週右下6番の奥歯の銀歯詰め物が取れてしまいました。
特に痛みやしみると言った事もなく、そのままイギリスの歯医者へ行ったところ、口内全体では無く、対象箇所の右下部分のレントゲンだけ撮り、詰め物の中が虫歯になっており、神経の近くまで進行していると言われました。
取り急ぎ、白い被せ物でcomposite fillingという材料を使い(おそらくコンポジットレジン)当日にそのまま治療する流れとなりました。

しかしそこで言われたのが、レントゲンではRoot Canal(根管治療)が必要かどうかの判断が難しいが、もしかしたら必要になるかもと言われました。
被せ物が取れても、しみたり痛んだりしないとの事だったので、歯の根っこの神経が完全に死んでいるのか、そもそもそういった私の体質なのか、どちらとも言えないのでわからないと言われました。
まずは当日、虫歯の治療は一旦行いcomposite fillingをする事を促がされました。
しかし2週間経ってもしみたり痛みが治らない場合は、根管治療をする必要があるのでその際には再度予約をするようにと提案されました。

当日はそのまま合意して詰め物をしてもらったのですが、そもそも根管治療が必要かどうかの判断は、本人の感じる歯の痛みの度合いで決まるものなのでしょうか?
神経が完全に死んでいたら一目瞭然ではないのでしょうか?

現在は冷たいものとを飲むと対象箇所がズキンと多少しみます。
ただ、治療後まだ1週間経っていないので言われた通りに様子を見ております。
イギリスの歯医者事情は日本とはだいぶ異なるため、予約してすぐに診てもらう事がなかなかできない事もあり、つい焦ってしまい被せ物をしてもらったのですが、日に日に不信感が募りこちらに相談させてもらいました。

果たしてこのまま様子を見て良いものなのか、言われた通りに根管治療をするべきなのか、不安になってしまい、何かアドバイスをいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
神経の生死ですが、電気歯髄診断器があれば概ねわかります。
現在ですが、まだ冷水痛ですのでもう少し経過を見ても良いのかと考えます。
ただ、温かいもの熱いものに、かなりの痛みを感じる場合、自発的な痛みが出る場合は神経の感染も疑われますので、根の治療が必要になるかもしれません。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
レントゲンを見て歯髄のところの処置をしていないということはわかりますが、神経が死んでいるかどうかを見ても一目瞭然ということはありません。
今しみるという症状が出ているということは神経は生きているのだろうということが言えますから、最初の段階でレジンを詰めたということは正解だったのだろうと思います。
ただその後痛みが出てきてしまっているようなので再度診てもらえるならそのことを相談しましょう。
場合によっては神経を取る必要があるかもしれません。
(今先生に言われていることはすべてその通りであり、日本の判断基準と変わらないと思います。)

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
歯髄に近い部分まで、削合治療が必要だった場合は、暫く痛みがあるかもしれません。
飲んだり食べたりした時だけの一過性の痛みでなおさほど酷くない時はそのまま経過観察で良いと思います。

但し、次第にその痛みが長く続くようになり更に耐えられないような痛みならば、神経は一過性の興奮状態から炎症に移行したと判断されます。
その場合は根管治療が必要になります。
これは、あくまで主観的なものでしかありません。

また、まれに自然に症状がないまま、壊死壊疽に陥ることもありますが、この場合は、咬んだ時激痛が走ったり、根の先の歯肉が腫れてきたりします。
これは歯髄組織が死んでしまったことですから、根の治療が必要となります。
酷くなればレントゲン的にもある程度判断できるようになりますが、歯髄の生死は見た目では解りません。

玉置 敬一 先生からの回答

玉置 敬一
和歌山県
玉置歯科医院
玉置 敬一先生
CANA 様
医療事情のわかりにくいところで詰め物が取れてお困りのご様子。
お問い合わせの件は結論を先に述べると「あまり心配なく様子を見るのが良いのではないか」ということです。

1.composite filling はおっしゃる通りコンポジットレジンだと思います。
その治療で痛みもなく、少ししみるのがあるということなので、神経は完全にダメージを受けているとは思えません。
この時に神経を取ってしまう処置は見合わせた方が良いと思います。
そのまま様子を見た場合 
1)急に強い痛みが出る。
2)気がつかないうちに徐々に神経がダメージを受け、半年、1年あるいはもう少し時間をかけて神経がダメになり「歯がなんとなく鈍く重い感じ」とか「噛むとなんとなく奥の方で鈍い痛みがある」といった症状が出てくる。
3)細菌がなくなるわけでもなく、神経がやられるわけでもなく、なんとなくそのままの状態が続く。
といったことが考えれられます。
急に強い痛みが出た場合は応急処置をしてもらわなければいけませんが、その他の場合は様子を見ることで良いと思います。

お書きいただいた様子でしかわかりませんが、composite filling が正解で、その後の神経を取る処置はもう少し様子を見られた方が良いように思われます。
イギリスの生活をエンジョイしてください。

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