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2011/01/14

虫歯治療をしてもまた、虫歯になるのですか?

蒼月様51歳女性
歯は治療して銀色の詰め物をしても、また少し経つとすぐ虫歯になり
2回目は前回よりもさらに歯を削り、それを繰り返していくうちに歯を結局失うようなことを聞きました。

それでは今受けている治療、つまり銀色の詰め物を詰めていく治療は一時的なその場しのぎの治療でしかないということですか?このまま銀色の詰め物治療では将来的には歯は抜けるということですか?
それが不安で仕方ありません。

白い詰め物なら大丈夫なんでしょうか?

歯が抜けるのは嫌なんです。
将来、少しでも自分の歯を残していくためには、どのような治療を受けるのが一番よいのか教えてください。

あと一度治療したところが二度と虫歯にならないのは不可能かもしれませんが、できるだけ、虫歯にならないようにどのような治療を受けるのがいいかも教えてください。

もちろん、歯磨きはきちんと行った上でです。
銀色の詰め物は値段は安いですが、結局すぐ虫歯になるから、何回も歯医者に行かなくてはならず、結局そのほうがお金がかかるんでしょうか?

また、私自身、歯が弱いのか、ストレスが関係しているのか分かりませんが、虫歯になりやすいんです。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
> それでは今受けている治療、つまり銀色の詰め物を詰めていく治療は一時的なその場しのぎの治療でしかないということですか?

 →ある意味、その通りです。
 歯牙という組織は元の状態に戻すことは今のところ不可能です。

銀歯の治療での虫歯の再発についてですが、確かに平均的に持つ年数というのはあります。
ただ、長持ちをさせることによって20年持てば、そのあと詰め直しで20年、被せにして20年と生きているうちは歯が持つというような計算になります。

虫歯になるということは、口腔内の環境が、虫歯を発生させる環境にあるということを示しています。この環境を変えることなしに、虫歯の発生は抑えることはできません。

虫歯になる原因は、詰め物の適合度、強度、だけでなく、歯の持つ強さ、唾液の量や成分、食生活、咬合の関与、清掃状態、糖尿病などの全身疾患の関与など、それぞれで大きく変わるものです。

原因のうち、歯科医師、患者が関与できることを、的確に予防に結び付けていく処置というのが一番良い治療ということになります。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
極端な話でもありますが、歯の一生のイメージと考えていただければ良いと思います。

以前のように、予防という概念がない時のお話だと考えてください。
確かに歯を削ると、虫歯のリスクを抱えることは本当です。

ですので、治療をした後はそのまま、また虫歯になることを待つのではなく、定期的に積極的にかかりつけの歯科医院を訪れて、予防処置をすることで歯の寿命は格段に伸びますし、虫歯にまた歯周病にもなりにくくなります。

自分自身のところ以前取ったデーターですが、定期健診をしている方としていない方の、1年間に歯の抜ける本数を出したことがあるのですがおおよそ、10倍以上違いました。10年間で1本抜けるかどうかの数値が出たことを覚えています。

ですので、治療の仕方も大事ですが、治療が終わった後のメインテナンスを考えられれば御心配はさほどいらないかと考えます(ただ100%大丈夫というわけではありませんが、受けないよりは受けたほうが健康的ですし、痛くないので)。

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