残念ですが歯が割れてしまった場合、今のドクターが言われている方法しか仕方がないというのが現状です。
そしてその責任の所在ということですが、4番から7番の
ブリッジにするという時点である程度の破折のリスクを伴います。
保険診療ということで、国もしくは
保険者が負っている責任は
ブリッジをした時点での最低限の出来うる処置であり、その後の不具合に対しては再治療の際に、費用負担は患者さんが負うことになっています。(再度の同じ部位での
ブリッジが出来る場合には2年間の保証があります。)
結果的に起こったことの責任を過去にさかのぼって追及するのは非常に困難です。4番から7番
ブリッジは歯にかかる負担が大きいので、その
ブリッジをする前に56番の
インプラント、もしくは入れ歯にしておけばよかった、ということになります。
ただその時点でその選択肢はその時点では最善と考えられなかったということだと思います。(もちろんこの選択肢を選んでいても、4番の
抜歯は避けられたかも知れませんが、何らかの不具合が出る場合も十分考えられます。)
そして、新たな
ブリッジということを考えておられるようですが、
犬歯から7番までの
ブリッジをするということは
保険では認められていません。自費治療になるかもしれません。
そしてもう一つ大切なことは、4番から7番でも
歯牙の破折が起こっているという状況では3番から7番ではさらに大きな力がその
支台歯に加わるということです。
したがって、無理をして
ブリッジをしてもあまり長く持たないということを患者さんが十分理解したうえで無いと出来ません。
一般の
保険診療ではこのような場合取り外しの入れ歯という選択肢しか残りません。
1本歯を失うとダムの決壊のように、次から次へとそのなくなった歯の負担が隣もしくはその他の歯にかかり、
咬み合わせが崩壊していくというのはある意味仕方がないことです。(なので1本も歯を失わないようにするのが一番です。既に無くなった場合には残った歯をいかに残すかという点を必死で考えますが、
保険では非常に制約もあります。)