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ご相談

ブリッジの再治療の負担責任と問題のない歯を削る必要性について

ヒロ様53歳男性
初めて相談する者です。
専門の技術や名称に知識がありませんので、説明が判りづらいかもしれませんが宜しくお願いします。

本日、9ヶ月ほど前に治療したブリッジがグラつき傷みも伴なうので治療した歯科にいきました。

レントゲンの結果、神経を抜いて土台になっている(歯根のみ残っている部分にブリッジの柱を埋め込んでいる)その歯根部分が噛み合わせの力等で割れてしまっているとの事です。

医師の話では、こうなってしまうともうこの歯根は抜くしかなく、その隣の健康な犬歯を削って新たなブリッジ治療するか、もしくはインプラントにするか、との事でした。

家に帰ってよくよく考えると少し疑問が起こりましたのでこちらで相談させてください。

ブリッジ位置は左上(7)〜(4)番で問題の歯根部は(4)番、(7)は自歯の柱です。(保険治療です)*インプラント治療は費用的に難しいと考えます。

(1) 9ヶ月前に土台(歯根治療)から進めて新たに施術したブリッジで、土台の歯根が割れるような事態の場合、費用負担は当方がすべてしなければならない事態なのでしょうか?(施術後9ヶ月という時間での不良は、施術した側の責任や保証といった事はないのでしょうか?)
*医師はこれまでも長くお世話になっており、大変良いお医者様で信頼もしている方で、気まずくなってはと思い上記の件は本日は触れませんでした。

(2) 新たなブリッジ治療を行う場合、やはり健康な犬歯を削って犬歯からかけるしか方法はないのでしょうか?(犬歯は見た目に映るの心配です)

ご教示をいただければ幸いです。
宜しくお願いします。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
>(1) 9ヶ月前に土台(歯根治療)から進めて新たに施術したブリッジで、土台の歯根割れるような事態の場合、費用負担は当方がすべてしなければならない事態なのでしょうか?(施術後9ヶ月という時間での不良は、施術した側の責任や保証といった事はないのでしょうか?)*医師はこれまでも長くお世話になっており、大変良いお医者様で信頼もしている方で、気まずくなってはと思い上記の件は本日は触れませんでした。

 →4−7のブリッジであれば保険の中ぎりぎりの治療になります。4が抜歯になって3−−7、2本土台のブリッジは力学的に無理があるような気がします。また、神経の無い歯は割れやすいことが分かっています。これは致し方ないことで、頻繁に直面する問題で我々も頭を抱えるところです。とにかく奥の歯にはかなりの力がかかりますので、一概に歯科医の技量だけで判断するのは危険かと考えているのが現状です。少し短いブリッジで補うことも考えに入れることもあります。この辺はよく相談されてください。

>(2) 新たなブリッジ治療を行う場合、やはり健康な犬歯を削って犬歯からかけるしか方法はないのでしょうか?(犬歯は見た目に映るの心配です)

 →インプラントが無理であれば、義歯の方が良いのではないでしょうか。土台の本数も大事なので、何本の歯が土台なのかがキーポイントになります。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
残念ですが歯が割れてしまった場合、今のドクターが言われている方法しか仕方がないというのが現状です。

そしてその責任の所在ということですが、4番から7番のブリッジにするという時点である程度の破折のリスクを伴います。

保険診療ということで、国もしくは保険者が負っている責任はブリッジをした時点での最低限の出来うる処置であり、その後の不具合に対しては再治療の際に、費用負担は患者さんが負うことになっています。(再度の同じ部位でのブリッジが出来る場合には2年間の保証があります。)

結果的に起こったことの責任を過去にさかのぼって追及するのは非常に困難です。4番から7番ブリッジは歯にかかる負担が大きいので、そのブリッジをする前に56番のインプラント、もしくは入れ歯にしておけばよかった、ということになります。

ただその時点でその選択肢はその時点では最善と考えられなかったということだと思います。(もちろんこの選択肢を選んでいても、4番の抜歯は避けられたかも知れませんが、何らかの不具合が出る場合も十分考えられます。)

そして、新たなブリッジということを考えておられるようですが、犬歯から7番までのブリッジをするということは保険では認められていません。自費治療になるかもしれません。

そしてもう一つ大切なことは、4番から7番でも歯牙の破折が起こっているという状況では3番から7番ではさらに大きな力がその支台歯に加わるということです。

したがって、無理をしてブリッジをしてもあまり長く持たないということを患者さんが十分理解したうえで無いと出来ません。

一般の保険診療ではこのような場合取り外しの入れ歯という選択肢しか残りません。

1本歯を失うとダムの決壊のように、次から次へとそのなくなった歯の負担が隣もしくはその他の歯にかかり、咬み合わせが崩壊していくというのはある意味仕方がないことです。(なので1本も歯を失わないようにするのが一番です。既に無くなった場合には残った歯をいかに残すかという点を必死で考えますが、保険では非常に制約もあります。)

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