歯のお悩み相談詳細

ご相談

2010/12/01

難抜歯・埋伏歯の抜歯の保険点数の算定に関して

カルピン様41歳女性
お世話になります。

親知らず(一部だけ歯肉から見えている=右下・左上と、完全に歯肉に埋もれている=左下)の抜歯後、保険点数の算定に関して疑問があるとの旨、相談させていただいた者です。
ご回答くださった先生方、ありがとうございました。

担当の先生にお話して、説明していただきました。

○右下…「抜歯手術・難抜歯470点」で算定されている。難抜歯の算定用件「歯と骨が癒着・歯根が肥大・歯根が湾曲」などの理由があって「歯牙を分割したり(歯根分離術)、骨を開削したりしての抜歯となった場合」には該当しなかったようです。
しかし、「半埋伏歯だったので難抜歯になる」という説明でした。先述の算定用件のほかに「半埋伏歯=難抜歯」というルールがあるというニュアンスのお話でした。

【先生方に質問です】
調べた限りでは見つけられなかったのですが、「半埋伏歯の抜歯難抜歯で算定する」という意味合いの保険のルールがあるのでしょうか?どう定義づけされているのでしょうか?

○左上…「抜歯手術・埋伏歯1050点」で算定されている。少しだけ歯茎から歯冠が見えている親知らずではあったものの、歯茎の中で骨に埋まっていたので、木槌でたたいて骨から出す処置をしたため「埋伏歯」になるとの説明でした。手術中の記憶では、木槌を使ったのは左下の歯の歯根を分割した時だと思っていたのですが、左上でも木槌を使っていたかどうか覚えていません。左下の歯は四分割されていましたが、左上の歯はそのままの形でもらって帰ってきています。

【先生方に質問です】
木槌で骨だけを割り、歯を分割せず抜歯できるケースもありますか?
それとも、木槌を使った場合必ず歯は割れた状態で抜かれますか?

お忙しい中、お手数おかけしますが、先生方からご回答のほどいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
保険でここからここまでが普通抜歯で、ここからが難抜歯であると、細かく規定されているわけではありません。

ただ、半埋伏状態であった物を普通抜歯で、算定しなければならないとも決められていません。

このあたりは医者の裁量権の範疇だと思います。
歯肉切開の点数があることを考えれば、半埋伏状態を抜くのには、普通抜歯以上の点数が適用されても不思議ではないと思います。

○木槌で骨だけを割り、歯を分割せず抜歯できるケースもありますか?

→十分あり得ます。

○それとも、木槌を使った場合必ず歯は割れた状態で抜かれますか?

 →そんなことはないです。
骨と歯を比べると骨は歯よりもはるかに柔らかいです。薄い骨であれば木槌を使わなくとも抜歯時に骨折させながら抜歯することも可能です。(歯に力を加えると薄いところは自然に骨折します)

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
私的には、基本的に親知らず抜歯には、簡単なものは無いとの認識です。

根が曲がっていたり、レントゲンではまっすぐだと思ったら曲がっていたり、限られた視野の中、女性の場合もそうですが最近は男性も大きく口を開けない方が増えています。

私は日本以外の国の抜歯の費用を比べれば、日本の費用は格段に低いと思っています。

抜歯に関しては、さまざまな状態がありますのでどれもあり得ると思っています。

歯科医院を探す

全国約68,000件の登録歯科医院より、お住まいの地域や治療内容にあった歯科医院を検索できます。

親知らずに関するお悩み相談

お口の悩みを歯科医師に相談する

ログイン 歯の悩みを相談 歯科医院を検索