根尖病巣で治療を行っているんですね。
根っこの先のほうに
膿がたまると痛みが出ます。
なので被せものを取って根っこの先のほうまで器具が到達するように開けていく必要があります。
歯の神経はない状態なので削っても痛みがないようなら通常麻酔はしません。
根っこの治療を行った後金属の芯で土台を立ててその上に被せます。
被せが簡単に外れないように外れにくいような形態をしっかりと作り、その上でめちゃくちゃしっかりとした接着剤で土台を接着し被せをします。
うまい先生が行ったものほど当然外れにくい頑丈な状態ということになります。
ということは逆にその被せを取ったり芯棒を取るというのは並大抵のことでは外せません。
外れないようにとしっかりくっつけているものを無理くり外すのですから大変です。
本来なら揺さぶりたくはないのですがどうしても力を加えないと外れてくれません
またその時に歯が割れるような力が加わってはいけないので引っ張る方向にいろいろな器具を使って力を加えます。
あちこち変なところに当たったというのはそういうことだと思います。
麻酔をしないもう一つの理由に、
麻酔をして痛みがないとどこまででも力をかけてしまったり、削ってしまったりして悪い状況になるのを防ぐという意味もあります。
熱いガムというのは最後の仮のふただと思います。
極力他の所には当てないようにするんですがたぶん先生もへとへとに疲れていたんだと思います。
1時間もかけて行ったこのような処置は削るバーも数百円はしますし、人件費を考えれば数千円はかかるんですが
保険では500円という値段設定になっています。
患者さんの負担はその3割なので150円です。
とてもとても大赤字でやりたくない処置なんですが、これを取らないと次の段階に行けないのでやらざるを得ない処置なんです。
一生懸命とることをしてくれた先生はいい先生だと思います。
今後根っこの処置をしっかりしていけば痛みは引いてくると思います。
今しばらくは痛み止めなどでしのいでもらえれば幸いです。
痛いといわれなければ確かに痛み止めを出すことはしないかもしれません。
痛いときにはいたいということをしっかりと伝えましょう。
麻酔をして処置をしてくれるかもしれません。