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根管治療後の被せ物について教えてください。

マオ様44歳男性
初めまして。
現在根管治療を左下7番にしてます。

最初は以前していたインレーが取れてしまったので(歯の半分が欠けています)、神経もまだ痛んでないという結論もあり、新しいインレーを被せる予定でした。 
5箇所の医院から同じ返答を頂きました。
ただ実際に治療をして頂く医院さんで、コンポジットフィリングで神経が本当に大丈夫か試してしばらく様子をみる提案をされ了承しました。

施術の3日目位から重い痛みを感じ、1週間後に再度検査に行きました。 
冷たいものを歯に当てられ、"痛い"と伝えた所、神経が感染してるので、神経を抜かなければいけないと急遽診断され、そのままショックのまま処置をしました。

出来れば神経を抜かずに薬を塗って様子をみるなどを希望したのですが、勧めないとのことでした。

神経を抜く判断の決めては何になるのでしょうか?

また根菅治療を終えた後に、インレーを希望しているのですが、クラウンを勧めるとの事でした。 
理由を聞いたのですが、はっきりとした回答はまだ得られておりません。
歯が半分無いからでしょうか? 
それとも根菅治療した歯は場所なども関係してクラウンの方が持続するなどあるのでしょうか?

よろしくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
神経をとるかとらないかの判断ですね。
決め手は炎症が起きるか起きないかです。
今回その判断のためレジンを詰めて経過を見て、それでも痛みが出てしまいました。
痛みというのは炎症の一症状です。
このまま置いておいても薬を塗って経過を見ても炎症が治まらず、もっと強い痛みが出る可能性が高いと判断したのだと思います。
歯髄に強い炎症が起きてしまうと通常の麻酔も効かなくなってしまいます。
麻酔をしても痛くて痛くてなかなか処置できないというような困った状況になってしまうことがあるんです。
そうなってから、そうなることが予測できたのならあらかじめ痛くないように処置をしてほしかったといわれることが多いという現実があります。

そして神経をとった後のことですが、通常かぶせをすることが多いです。
インレーの場合歯が割れる力がかかります。
神経をとるために歯の真ん中に穴を掘っているので残っている歯質は頬っぺた側と舌側に分かれる状態になります。
真ん中に詰め物があるので咬合したときにくさびのように歯にひびが入るような方向に力がかかるということです。
実際に歯が割れることもあります。
もし割れたとしたらその時点でその歯はどうすることもできなくなります。
抜歯になります。
歯にとって歯が深く割れてしまうということは一巻の終わりを意味します。
歯は全体をかぶせると噛んだ時に歯を割るような方向の力にはなりません。
歯を取り囲んでいる分、割れにくいということになります。
なので神経をとった後の歯に関しては被せにすることが一般的です。
これも、もしインレーにして数年で歯が割れてしまった場合、あの時一般的には被せるほうが歯にとっていいということがわかっているのにどうしてそうしなかったんだと言われることがあります。
それでも一か八かインレーにしてほしいといわれればしないこともありませんが、そのリスクまでは歯科医師側は負えません。
よっぽど多くの歯質が歯の前後にも残っており(隣の歯との接触点の部分)全体の咬合力などの調整がうまくできていない限り、かぶせておいたほうが無難だと思います。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
生きている神経が、様々な刺激に反応して不快な症状を呈した時、それが単なる歯髄充血(興奮した状態)なのか取り除かなければいけない不可逆的な変性をおこしている歯髄炎なのかを正確に診断することは難しいと思います。
齲蝕を削っていって歯髄腔までいってしまって神経が露出した場合は除去しなければいけないかもしれませんが、象牙質が一層あり神経が露出しているかいないかはっきりとわからない場合は何とも言えないと思っています。
勿論、肉眼的に確認できない歯髄腔への微小穿孔のあるケースもあるでしょうし、象牙質を介して細菌の感染がおこっているケースもあるでしょう。
歯髄はできるだけ残すとの方針で行う時は、とりあえず症状が治まるかどうか鎮静させる処置を施し様子をみる、というステップを踏むこともあります。
ただし、その場合歯髄炎だったときは、その後かなりの痛みを感じさせてしまうこともあるのも事実です。
主治医の判断でということでしょうか。
また、神経をとってしまった歯は死んでしまっていますので、生きている歯に比べると弾性を失っていますので、内側性の詰め物だと咬んだ時に詰め物に係る力が詰め物を介して歯を外側に広げるような作用となり歯が割れやすくなると考えられています。
そのため神経をとった歯は外側性の被せ物にする傾向にあります。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
判断は難しいところがありますが、自発痛があること、温かいものにかなり症状があること、極度に冷たいものに対し症状が頻発する場合など、各個人によって違いますが。
症状のある歯を無理に残しても、ストレスになることが多い場合があるためです。
また、歯の残り方によってはかぶせた方が歯が割れないという考え方があるからかと思います。

渡辺 俊明 先生からの回答

東京都
わたなべ歯科
渡辺 俊明先生
歯の長期的な温存の事であれば、を被せるべきです。

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