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口腔ケアが出来ない場合、インプラントはどうなってしまう?

正樹様50歳男性
インプラントを推奨していた某歯科医が否定派に転向しました。

本人曰く、
“認知症や寝たきり及び重度の糖尿病といった自分で口腔ケアが出来なくなった場合、インプラントが余りにも悲惨な結果になる”からだと・・・。
この御意見に対しての見解をお聞かせくださればと思います。

そもそも“悲惨な結果”って具体的にどういう結果なんでしょう?

勝手に妄想して怯えています。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
いろいろな考えがあって一言では言えませんが、インプラントは意外ともって、ほかの歯がダメになったのにインプラントだけがしっかりとビクともしないというようなことがあります。
そうなると歯のように簡単には抜けません。
それが一本残っていることによってかみ合う歯茎を傷つけたりすることがあります。
つながっているインプラントなら一部は腫れて、一部はしっかりしているということもあります。
それが悲惨な状態ということを言われる先生は言われます。

ただそれじゃあインプラントが全くダメなのか?というとそれはそうではないと思います。
医療というのはすべて何かを犠牲にして成り立っている面があります。
最近よくがんで死ぬ人が増えています。
これはがんが増えてきたのではなく、心筋梗塞や脳卒中であれば結構な確率で助けることが出来るようになってきたからという考えがあります。
またそのことによって介護をしないといけない人が増えてきます。
例えば脳に障害が残って悲惨だからと言って、、、じゃあ助かる命をあきらめるでしょうか?
インプラントも同じで、確かに困ったことになる可能性もありますが、それ以上に多くの人の長い人生の中では有用性が高いというように思います。
すべて入れ歯にすれば、、、思った以上に噛むことに困る方が増えてしまいます。
また長期的な観点から考えて行っているインプラントも多々あります。
(2ピースタイプなら上部構造を取り外して入れ歯のアンカーにしたりだとか、様々な応用ができます。)

最終的には患者さんがどう思うのかというのが一番大切なことなのかなと思っています。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
重度のインプラント周囲炎を指していると思います。

インプラント周囲炎を起こした場合、排膿による不快感、時には咬合痛が酷く撤去が必要になる時もあります。
全身状態が良い場合は撤去を含め対応が可能ですが、様々な要因で外科処置が難しいケースや治療困難な状況に陥ることがあることを想定してそのような判断をされるようになったのではないでしょうか。

天然歯補綴物の撤去はセメント合着をしていますので、基本的に切削機器を用いなければならずタービンを使用したり吸引装置が必要になったりで治療が困難なことも想定されます。
幸いなことにインプラントはネジで固定することができますので、切削によらず上部構造体の撤去が可能です。
それによりある程度の対応は可能になると思っています。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
インプラントですが、メンテナンスとご自身のプラークコントロールが必要になるということだと思います。
寝たきりのお口の中ですが、相乗以上に悲惨なことが多い場合があります。
つまり汚れが全く取れていないなど。
インプラントは汚れなどがか感染するとあっという間にダメになります。
そのことだと思います。

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