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ご相談

2016/07/30

詰め物・被せ物治療疑問

アマルガムの除去治療は、授乳や子供に影響はありますか？

beni様39歳女性

先日、歯石除去に行ったところ「アマルガム水銀を使用している奥歯が虫歯になっているので治療しましょう」と言われ、麻酔を打って、アマルガムの詰め物と虫歯を削って別の詰め物をするという治療をしました。

現在3ヶ月のこどもの授乳中で、治療前に確認しましたが、特に問題があるようなことは言われませんでした。(麻酔が気になるなら授乳時間を空けてと言われたのみ)

しかし家に帰って調べてみると、「アマルガムは削るときに水銀がガス化して蒸気を吸ってしまうリスクがあり、除去時が一番危険なため、妊娠中や授乳中は積極的な治療はやめた方がよい」という記事を見つけ不安になりました。
除去時に水銀被ばくするというのは本当なのでしょうか。

虫歯治療時の麻酔と、アマルガムの除去後に授乳をすることに問題はないでしょうか。
それともミルク等に切り替えた方がよいのでしょうか。
ちなみにラバーダムなどなく、直接削り、うがいをすると黒い金属がたくさん出てきました。
また、うがいの際に出てきたアマルガムの破片を素手で触ってしまいましたがこちらも問題ないでしょうか。

自分一人だと気にならないのですが(よくある治療でしょうし)、赤ちゃんのこととなると神経質になってしまいます。
よろしくお願いいたします。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

赤ちゃんのこととなるといろいろなことが心配になりますね。

水銀ですが確かに決して体にいいとは言いません。
基本的には無害とされる無機水銀ですが、全く体への影響がないと証明されているものでもありません。
ただこれも程度問題です。
ネットではよく農薬まみれの食品はよくない、無農薬でないと、とか、有機野菜のほうがいい、とか東京にも放射線の影響があって住まないほうがいい、とかいろいろ出ていますよね。
排気ガスだってよくないから車は電気自動車のほうがいい、いや空気のいい田舎のほうがいい、、、もちろんそれぞれを比べればもちろん農薬を使ってないほうがいいし、放射線の心配のないところのほうがいいし、空気のきれいなところのほうがいいでしょう。
でも現実問題としてこれらをすべていいと思うほうにできるのかというと難しいですよね。
そのくらいの程度の問題として水銀を使用した歯科材料があります。
今はもう使われていませんが昔はかなり日常的に使われていました。
それによって何か人体に影響が出て病気になったということは一例も報告されていません。
そういう程度の話だと思ってもらっていいと思います。