1)破折した
歯根を残して
差し歯にした場合、骨吸収は何年くらいでどの程度起きるのでしょうか?
亀裂の入った歯ですが、その部分に汚れが入り込む可能性が高いので徐々に進行する可能性が高いのと、突然割れることも考えられます。吸収についてですが、日々進行するはずです、ただその速度については、なんとも言えませんが、私の患者さんを例にとれば、半年ぐらいでかなり進行しました。
骨の無くなり方のイメージとしては、お茶の筒が骨だとして、ブレザーのVゾーンができるイメージです(Vゾーンが亀裂の入った部分と考えてください)。
2)このまま
さし歯にして使用した場合、異常(痛み、出血、膿袋など)がなくても内部で骨吸収は起きることがあるのでしょうか?
前述したように亀裂に汚れが入ることが確実ですので、症状がなくとも骨吸収は進行するものと思われます。
このまま、
さし歯にした場合、100%歯が真っ二つに割れることが考えられます。一つの方法としては、亀裂の入った部分を内側から、超音波で少し削り
取り拡大鏡や顕微鏡下で、スーパーボンドなどのセメントを使用して接着し、
さし歯と一体化させ使用するやり方が考えられます。
また、完全に割れた場合、意図的に抜歯して、口の外で、やはりスーパーボンドなどを使用して再接着、再埴する方法も考えられます。
骨が吸収した場合、
GBR(後で骨を作る手術)でも対応は可能です。が、少しヘビーな手術になります(間違いなく一週間腫れます)。
最終的な判断としては、ご自身が決めることでいいのではないでしょうか。
現存するご自身の歯を使い切るか、または骨が良い状態で
インプラントに踏み切るか。
さまざまなオプションを考えておくといいでしょう。