保険での治療のお悩みですね。
残念ですが日本の
保険では
レジンという白い
詰め物か、もしくは金属を詰めるかという選択肢しかありません。
そしてそのどちらを選択するかというのは歯科医師がある程度決定する面があります。
なぜなら
詰め物だけれども大きく穴が開いていて強度が保てないと判断した場合とか、歯と歯の間を
レジン充填ではうまく詰めることができないと判断したような場合、金属での
詰め物にするしかありません。
保険証を提示して治療を行ってくださいといわれると、そこでいきなり
保険外なら白くなるというようなことを言うほうが逆にあの歯医者はもうけ主義だ、というようなことを言われることもあり、また
保険診療ではそのような説明をする時間も限られていて、だいたいそこの歯科医院ではそういう治療方法で、という流れが出来上がっており、普通に(歯科医院としての考えとして)金属を入れるということになっているのだと思います。
また、歯科治療をある程度受けたことがある方なら、型取りをしたら金属が入るということも知っているとたいていの歯医者は思っています。
そういう常識というものが個々で違うのでこのようなお悩みが生じてしまったのだと思います。
(ここで誤解しないでほしいんですが、本来このような治療方法についての説明をしなければならないのは保険者、すなわち国であり社会保険の官庁です。生命保険の会社に入っていて病気になった時にその治療範囲について説明するのは保険会社であるということからもわかるように、歯医者にその説明義務は本当はありません。)
もちろん現状でほかの歯科医院に代わることは可能なんですが、本来はご自分でオーダーした治療ということになるので、その出来上がったものに対して費用を支払う義務は生じています。
黙って座っていればなんでも説明してくれるということはないので、(現実問題、何が知りたいのかわからない人にすべてのことをお話しすることはできませんので、)疑問に思うこと、希望することは正確に、早めに話すようにして治療を受けましょう。
(当院でも問診票にとにかく早く説明はいいから済ませたい、ということを書かれる方もおり、患者さんの希望は聞かなければ全く分からないもんなんです。)