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ご相談

2015/11/25

義歯が何度も折れる。保険と自費で技術に差はあるのでしょうか?

toki様87歳男性
お世話になります。
小生、長年歯が悪く義歯を入れております。
相談の内容は下部義歯の件です。

7月にかみ合わせが悪くなり同一箇所の4回目の作り直しをしたのですが、完成後1週間で2つに折れてしまいました。
それは就寝前に洗浄液に入れて翌朝に取出したところ、折れておりました。
4ヶ月経過後の昨日、昼食中(野菜)に同部分が折れました。

お尋ねしたいのは、いずれも医院で接合してもらいましたが治療費を請求されました。
大した金額ではありませんが特に最初の時は1週間でのこと、一般商品では無償が当然ですが、医療費ではそういう考え方はないのでしょうか。
2回目の昨日、医師曰く保険治療だから仕方がないとの回答。
自費治療は素材の違いは理解できますが保険治療では仕方がないのでしょうか。

過去3回は今回のように2つに折れるということはありませんでした。
素人の小生の考えでは技巧に問題がありそうだと考えておりますが。
特に保険自費治療の場合に素材の違い以外に治療技術の差もあるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
何度も入れ歯が壊れてとても苦労なさって大変だと思います。

> 一般商品では無償が当然ですが、医療費ではそういう考え方はないのでしょうか。
> 2回目の昨日、医師曰く保険治療だから仕方がないとの回答。

これは実際その通りなんです。
保険のルールで実際に行ったことをサービスするということも不正請求とされてしまうというルールがあります。
また保険ではその材料に制約があり、強度的にもどうしても劣るという面があり得ます。
通常の商品、物販ではそういった何かあった場合の補償のコストも当然最初に売るときに、定価もしくは売値に上乗せしているというのが常識ですよね。
ところが医療についてはその最初にその値段を決めた時点でそういった考えは全く入れず、最低限の費用、人件費をもとにその点数を決めており、修理に関してもその都度請求ということになっているというのが現状です。
もし訴訟になった場合の費用などを考えるとアメリカ並みに今の10倍程度の費用が掛かってくると思います。
(アメリカが世界一高いと思いますが、諸外国、東南アジアや後進国でも医療費は日本の5倍以上は軽くします。)

以前は大丈夫であったけれども、かみ合わせが悪くなってきたということは歯のすり減り、支持している歯の本数の減少などによって入れ歯そのものも以前よりも低く低くなってきて、その分強度を保つための厚みも取れなくなってきているという可能性もあります。

もちろん技術的な差に関してはあり得ますから、その点に関しては患者さんは歯科医院を自由に選ぶ権利が与えられており、そこで競争原理が働くというのが厚労省の考えです。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
toki 様、初めまして。
義歯修理の費用について、ご疑問の事と拝察申し上げます。

お尋ねの件に関しましては、「健康保険法」の解釈による規制があります。

健康保険法では、
1.治療費のサービス、無償治療、値引き、等は禁じられております。
2.たとえ、自分の親であっても、治療費の徴収が義務付けられております。
3.義歯製作後、6か月以内の破損修理は、規定費用の2分の1の算定となっております。

ただ、道義的な観点から、考慮する事は、現場では時に有ります。

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