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2010/01/22
虫歯 治療中

子供（８歳）の永久歯の神経を抜くことに疑問があります。

鹿子様53歳女性
8歳の子どもの、永久歯の奥歯に虫歯があり、レントゲンでは神経は大丈夫だと思うと言われていたものの、実際削ってみると、神経の部分も炎症を起こしているので、神経を抜く治療をしました。

実際、子どもは虫歯が痛んだわけではなく、検診でレントゲンを撮影して判明した虫歯でした。

8歳の、生えたばかりの永久歯で、なおかつ今痛みがないのに、神経を取る治療というのは妥当なんでしょうか。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
生えたばかりの歯というのは大人の歯であっても急速に虫歯が進行することがあります。

また痛みがなくても実際のところ深くまで虫歯が進行しており、柔らかくなった虫歯の部分をとっていくと簡単に神経（歯髄）が出てしまうことがあります。生えたての歯は神経がまだ大きいのでその一部が浅い所にある場合があります。

レントゲン上でも骨と重なり見えにくい部分だと思います。非常に残念な結果となってしまいましたが、歯科医も神経を残せそうと説明しているように、残せるものであれば残したかったのだと思います。（最初から取るつもりであれば残せそうとは説明しなかったと思います。）

処置の妥当性まではここでは判断できませんが、そういうこともあり得るということはご理解ください。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
治療方法はいろいろあると思います。

確かに、大人の歯もそうですが神経をとらずに済むのであれば、残すことがベストだと思います。ただ場合によってはやむなく神経をとる治療をする場合もあります。

また、痛みが無くても神経が死んでしまっていることもありますし、その時点での診断が最重要視されるとも考えます。痛みに関してですが、慢性的なものであれば、症状が出ない場合もありますし、実際問題としてはとても難しいことです。感染が神経のどこまで及んでいるかの判断は、100%の診断方法が存在しません。

いろいろ報道されている治療方法（いくつかの薬を組み合わせ、虫歯を残して治療を終わらせる方法など）も考えることができますが。ただ自費になる可能性があるので多少の出費を覚悟しなければなりません。が、きちんとした学会では、その有効性に対してエビデンスが不足しているとのことで、まだ認められていません。

またその薬のアレルギーでショックを起こしたとの話も聞きました。その選択は各個人にゆだねられると思います。この先のことを考えれば、他の永久歯を虫歯にしない予防に力を入れることで、大丈夫ではないでしょうか。

山田　恵子　先生からの回答

宮城県
やまだけいこ歯科クリニック
山田　恵子先生
鹿子　様

ご相談ありがとうございます。

生え立ての永久歯はまだ柔らかく虫歯になり易く、その進行も速いのが特徴です。

レントゲン写真ではそれほど深くないように見えても実際虫歯を除去していくと神経にさわることは珍しくはありません。早い時期の神経の処置をせざるを得ないことは残念ですが、これから生えてくる永久歯を虫歯にしないように甘いジュースやおやつの摂取には十分に注意して下さい。

また、フッ素による虫歯予防を積極的に取り入れるようにしましょう。

田邉　美樹子　先生からの回答

大阪府
筒井歯科医院
田邉　美樹子先生
生えたばかりの永久歯は、大人の永久歯に比べて歯の質が弱く、またかみ合わせの溝が深い構造になっています。

ですから、虫歯も表では小さく見えていても、中で進んでいることが珍しくありません。御痛みがない状態で神経まで虫歯が進んでいることもあり、その場合には神経を取る治療となります。

今回のお子さんの歯もそのケースだったのではないでしょうか。
もし、反対側の同じ歯がまだ虫歯になっていないのであれば、同じようにならないために予防処置（シーラントなど）をしてもらった方が良いと思います。

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