はま 様
ご相談いただきありがとうございます。
ご質問の内容で少しわかりにくい点があります(先天性欠損歯という言葉は「歯」そのものがないことを表します)。こちらで解釈をした上でお答えいたします。ご質問のポイントと外れていましたらまた質問してください。
ご質問の内容は
1.
う蝕(
虫歯)の治療済みの歯が冷温にかかわらず飲み物がしみた。放置するとしみなくなったが、その歯の根の先(
根尖といいます)に相当する部位の歯ぐきに違和感がある。そこを押さえるだけで痛みが出る。
2.この症状はこの歯と関係があるのかどうか。
以上2点のご質問と考えてお答えします。
回答。
1.神経を根の先まで取って治療した歯はしみることはありません。神経の治療をした歯がしみるのは、断髄という処置で、途中まで神経を取り、あるていどいかのぶいのしんけいをのこしたばあいのみです。患者さんが「この歯がしみる」という訴えをされた場合、その歯が本当に神経を根の先まで取って治療している場合は、たいてい1、2本前か後ろの歯、あるいはまれに上下逆の歯の場合もあります。この歯が治療済みとのご記憶があるのですから、神経を途中まで取った処置なのかどうかを歯科医院で確かめてください(
レントゲンで簡単にわかるはずです)。その歯の治療が根の先までされている場合は、違う歯が感じていたはずです。
現在の状態は、しみない、しかし、
根尖部分を押さえると痛みが出る。ということですから、今はこの歯に問題があると考えられます。神経の入っていた穴(
歯髄腔といいます)の中に細菌が入って増殖(増える)しているのではないかと思われます。その細菌が根の先から外に出てきたのではないでしょうか?これも歯科医院で検査すればわかります。そして治療も早ければ早いほど治りやすいので、ぜひ早く受診されるようお勧めします。
2.最初しみたのは先に述べたように、別の歯である可能性があります。今問題の歯以外に悪くなっている歯があると考えられます(今しみなくなったということは、神経があり、しみていた歯の神経がやられて感じられなくなった恐れがあります)。これも早く治療する必要がありますから、受診するときにその時間軸をできるだけ詳しく話されるようお勧めします。
あなたが感じられたことは、「悪い歯がどこかにある、それも複数本の歯gが・・・」。と思われます。ぜひ早く受診され、早く健康になられるように願っています。