歯のお悩み相談詳細

ご相談

2009/09/16

妊娠初期のレントゲンは、胎児に影響はないですか?

ぴよこ様54歳女性
現在8週目になる妊婦です。5週目の時にレントゲンを1枚撮影をしました。防護エプロンは着用していましたが、この時期は胎児に悪影響だったことを知り撮影したことを後悔しています。

この撮影でどんな影響がありますか?

抜歯をする予定でしたが 現在は怖くなり治療を中断しています。

田邉 美樹子 先生からの回答

大阪府
筒井歯科医院
田邉 美樹子先生
確かに妊娠5週目辺りはいろんな意味で胎児に影響の出やすい時期なので、御心配になられるのも無理はないと思います。ただ、一般的には防護エプロンをされて歯科用のレントゲンをとるレベルでは問題ないと言われています。

抜歯については、今は控えたほうがよいと思いますが、早目に抜かなければならない状態ならば、産婦人科の先生とご相談されて、どのように抜歯をしてもらったらよいか(とくに薬剤について)の指示を聞かれてから抜歯をされることをお勧めします。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
歯科でレントゲン1枚をとる放射線量は0.1mシーベルトくらい(小さな歯のレントゲンの場合)お口全体のレントゲンでも0.4mシーベルトくらいです。

最近のデジタルレントゲンではその放射線量は今言ったものの10分の1から4分の1位、しかもしっかりと防護エプロンを使用していたということであればその影響はほぼないと言えるレベルです。

飛行機に乗って海外に行く放射線レベルの数十分の1レベルなので、あまり気にやまない方がいいと思います。

抜歯は痛み止めの関係があるので避けた方がいいですね。(これも絶対というわけではありませんが。)

山田 恵子 先生からの回答

宮城県
やまだけいこ歯科クリニック
山田 恵子先生
ぴよこ 様

ご相談ありがとうございます。
歯科用X線の撮影により子宮や性腺への被爆は殆ど無いとされています。
まして防護エプロンを着用しての撮影なら全く問題ありませんのでご安心下さい。

また、抜歯は安定期に入ってか妊娠ら8ヶ月までの間にした方が良いと思います。とにかく赤ちゃんが生まれる前に、お父さんもお母さんも虫歯歯周病はきちんと治して、きれいなお口で赤ちゃんを迎えてあげましょう。

南 誠二 先生からの回答

東京都
みなみ歯科医院
南 誠二先生
私は歯科放射線学会に所属し、今も母校の歯科放射線学講座に所属していますが、歯科用レントゲンを1枚撮影したからといって全く胎児には影響ありません。

心配なら産婦人科の医師にお尋ねください。絶対に問題ないと言うはずです。私達は普通に生活しているだけで、自然放射線(宇宙線、大地からのガンマ線)を浴びています。その量は日本で年間約2.1ミリシーベルト(放射線量の単位)、歯科用レントゲンは1枚で0.01ミリシーベルトで、その200分の1しかありません。従って全く問題影響はありません。防護エプロンをしていなくても大丈夫ですが、防護エプロンをしていたということは、胎児にはほとんど0に近いです。安心してください。

また、妊娠5か月では安定期で胎児の組織はすでに分化しています。
ついでに申し上げると、実際の歯科の現場では、時々X線撮影をした直後に妊娠したことを告げられることがあります。その場合は妊娠2か月とか3か月です。それでも問題ありません。

抜歯等外科処置は出産後まで待てる状況なら、出産後の方がいいと思います。とにかく安心してください。後悔する必要はありません。心配してる方が胎児に悪いですよ。明るくいきましょう。

小郷 邦治 先生からの回答

岡山県
小郷歯科医院
小郷 邦治先生
結論から先に言えば、「レントゲンを1枚撮影」であれば影響はありません。
なおさら、「防護エプロンは着用していた」ので、全く影響ありません。

かえって、この時期に、母親が、心配して精神的に動揺している方が、悪影響があります。抜歯しないで、炎症があっても、放置している方が、母体の全ストレスが胎児に影響するからです。

出産後の多忙さを考えれば、妊娠中に抜歯しておいたほうが、後々のためになります。 安定期に入ったら、抜歯は可能です。但し、鎮痛剤は飲めませんので、抜歯後、1,2日は、必ず、痛みが残りますが、出産の痛みに比べれば問題外です。

転医すれば、また、必ず、レントゲンは撮影します。レントゲン無しで、診断も処置もできないからです。

まず、放置して、大丈夫であるか否かをよく聞いて、自分で、決断いたしましょう。

レントゲンの1枚の放射線量は、地球上に住むすべての人間が、一人の1日に浴びる宇宙線(放射線量)と同じといわれています。
ですから、地球上で、万人の人が自然に浴びている放射線量の1日分です。
放射線が、胎児に影響がある場合というのは、妊娠している母体の悪性腫瘍に対する放射線療法を施術する時が、考えられるぐらいです。
その場合は、慎重を期することになるでしょう。

時實 千代子 先生からの回答

大阪府
ときざね矯正歯科
時實 千代子先生
確かに不安ですね。

でも心配しないで下さい。
歯科治療中のレントゲン撮影で皮膚面に浴びるx線の線量は1〜3mGyです。散乱線による生殖腺の被爆量は0.0001mGyしかありません。
この値は1日に浴びる自然放射線(地球上に生きているものは、ある一定量の自然放射を受けている)より、ずっと低い線量(1/50以下)です。

レントゲンで胎児に放射線障害を引き起こす線量は、妊婦の腹部に直接照射し胎児が1回に100mGyの被曝を受けた時であるとされています。

歯科レントゲン撮影し、生殖腺の被爆量(0.0001mGy)からすると約100万回分に相当し、通常の歯科治療でこのような枚数を撮影する事はありません。

しかもレントゲン撮影を行なう際には散乱する放射線を防ぐため、鉛入りの防護エプロンをかけられていたのですね。
卵巣まで放射線が散乱する量は、ほとんどゼロに等しい量になります。

安心してください。むしろ、レントゲン撮影を行なったことで「何か問題があるのでは・・・」という不安を招く精神的な影響や、またレントゲンを撮らないことにより正確な診断をくだせず的確な処置が行なえない影響の方が大きいのではないでしょうか。

安心して、治療を続けてください。ただ、やはりご心配だと思いますので、「今妊娠○週目です。レントゲン撮影が胎児に与える影響が心配なのですが…」と伝えられてはいかがですか?

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
心配はいらないと思います。
防護エプロンを着用していたのであれば、問題ありません。
抜歯に関してですが、もし治療をするのであれば安定期(5〜7ヶ月くらい)にきちんとした対応で行えば可能だと思います。

もうひとつ、抜歯する歯の状態ですが、少なくとも安定期まで待つのであれば、虫歯や根の先の膿の袋がある場合、感染源や虫歯菌が生まれてくるお子さんに悪影響が出ないように、応急的にでも治療をして急性転化しないように悪化しないような治療だけはしておいたほうが良さそうです。

本間 隆文 先生からの回答

本間 隆文
長野県
ほんま歯科医院
本間 隆文先生
まずは妊娠おめでとうございます。

妊娠中の胎児への影響についてよく質問されるのですが、基本的に問題はありません。レントゲン写真について歯科で用いられるよりも更に強力な胸部レントゲン写真を例にしてご説明いたします。

人体への放射線の危険度は等価線量Sv(シーベルト)という単位で表されます。胸の写真を一回撮ると、0.1mSv程度の被ばくを受けることになります。(現在は更に低出力での撮影が行われています)

被ばくによる妊娠への影響ですが、妊娠2〜8週の器官形成期に100mSvを越えると奇形の恐れが、8〜15週の胎児が120mSv以上の被曝を受けると精神発達遅滞が生じる恐れがあると考えられています。(国際放射線防護委員会;ICRPによる)

直接、レントゲン写真を照射しても影響が出る恐れのある線量の1000分の1以下程度であり、かつ口のレントゲン写真による被ばくは一枚約0.0025〜.004mSvであり、胸部レントゲンの25分の1以下程度の出力であること。(最近のデジタルレントゲンは更にその10分の1程度)

当然ながら、胸と口では、下腹部への距離に違いがあり、更に放射線防御プロテクターを使用した状況でのレントゲン撮影。

以上のことより、歯科医学的検査におけるレントゲン撮影は胎児に影響を与えないと考えられます。

放射線よりも、抜歯を必要とする歯の状況や、そのストレスを同時に受ける胎児への影響の方が懸念されます。

藤原 慶輔 先生からの回答

藤原 慶輔
京都府
ふじわら歯科クリニック
藤原 慶輔先生
レントゲンの影響で胎児にどのような影響がでるか、わかっていないと思います。
歯科のレントゲンx線の量(デンタル写真の場合)は少ないので心配しなくてもいいと思いますが。

松尾 光至 先生からの回答

松尾 光至
奈良県
松尾歯科医院
松尾 光至先生
まずレントゲン撮影による影響は、特に心配する必要はないと思います。

歯科のレントゲン撮影は、X線の照射方向が極力狭くなるように設定されています。

下顎の撮影では、X線の照射方向が、首よりも下を向くことは考えられません、また上顎でも、ほとんどの照射では 子宮を含む胎児の方向には照射しません。歯科治療でのレントゲン撮影では、胎児に影響がある方向にはまずX線は出ません。

また、防護エプロンは、X線を十分に遮断して防護しています。

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