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2014/08/30

義歯に使われているニッケルクロム合金での発がん性が不安

ひかりん様52歳女性
よろしくお願い致します。

昔の摂食障害により歯を大変悪くし、40代ですでに現在銀歯も多く、部分入れ歯も使用しています。
前歯を守るため、左右上の奥歯の義歯を寝る時もするよう指導され、そのように何年もしてまいりました。

しかし最近、義歯に使われているニッケルクロム合金の発がん性というものを知り、怖くなりました。
このまま24時間義歯をつけていても、その義歯が原因で、口腔がんになってしまう心配はないのでしょうか。
歯科の先生はそんなにリスクがあるのなら、認証されないから大丈夫とおっしゃいますが、ネットなどで危ないとの記事もあり不安です。
ニッケル化合物は発がん性があるが、歯科で使うような金属の混合物であるニッケルは発がんのリスクの増加は認められていないとの記事もありました。

先生方は義歯を寝る時も使い続けても、そのことによる発がんのリスクまではないと思われますか?
また、歯科で使うような金属の混合物であるニッケルは発がんのリスクの増加は認められていないと思われますか?

お分かりになる先生方、どうかよろしくお願い致します。

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
現時点では誰にもわからないことだと思います。

確かにニッケルはヨーロッパ等では使用が禁止されていますし、パラジウムも(日本で銀歯に使われている金属です)も使用禁止です。
なのでそういう意味から言うと安全性を保証できるものではありません。

ではどうすればいいのか、という点ですが、口の中の金属を全部取り除き、金属以外のもの、セラミックレジン(プラスチック)にする必要があります。
とてもいい材料で、世界中で使われている、金属アレルギーなどの心配もないと言われている材料は世界中にたくさんありますが、ほとんどのものは日本では保険がききません。

もし保険でということになれば金属の入っている歯を全部抜いて、金属を使用しない入れ歯、全部抜いて総入れ歯にするしか選択肢がないということになります。

飛行機に乗るとその高度の放射線によって被曝量が増えます。
毎年何回も飛行機に乗る人はガンになるリスクが増えます。
だからと言って飛行機が廃止になるとか、回数制限があるとかということはないですよね。
どのくらいの確率でガンになるのか、という点に関しては、可能性があったとしてもある程度以下であれば認可されるというのが現実です。

日本では諸外国に比べて非常に低い費用で歯科治療を受けることができます。
その恩恵を受けるためにある程度にリスクを負うか、それともそれを拒否するのかは最終的にはご本人次第ということになります。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
ニッケル系ですが以前は歯科の被せ物にも使われていましたが、歯肉に色がつくなど硬さも硬く不都合なことが多くあったと聞いています。
今は使われていません。
また義歯にもあまり使うことがないのでなんとも言えません。

気になる場合に、別の材料に変更再製してみてはどうでしょうか。

船津 三四郎 先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津 三四郎先生
ひかりん 様、初めまして。
ニッケルクロム合金の発がん性が御心配の事と拝察申し上げます。

結論から申し上げますと、義歯に使用されておりますニッケルクロム合金が原因で口腔癌になる御心配はありません。

これまでニッケルに起因して発がんが確認されたのは、ニッケル精錬所においてのみであり、特に、硫化ニッケル鉱の高温焼結工程に従事する作業者の肺と鼻腔のがんのリスクが、一般の癌の発症率よりも高い事が報告されております。

ステンレス製品や貨幣(50円銀貨、100円銀貨、500円銀貨)等、毎日私達はニッケル合金に触れておりますが、皮膚癌になる事も有りません。

タバコや、保存料、着色料等の食品添加物の方が、はるかに恐ろしいのですよ!!

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