アメリカでの怪我、大変ですね。
かけた歯を放置することのリスクですが、程度の軽いものから重篤なものまでさまざま考えられます。
もちろん一番軽いものはしみるのも自然になくなって、帰国まで何の問題も起きないということが理想と思います。
放っておくことによってしみるのがだんだんひどくなり、今なら
充填処置ですんでいたものが、
歯髄を取る、神経を取るという処置にまでなる可能性が出てきます。
またさらに、それほど痛くなく自然に死んでしまった場合、
根尖病巣という根っこの先のほうにまで感染してしまうというリスクが生じてきます。
また今の段階では何とも言えませんが、歯を打ったことによって
歯髄が振とう、揺らされて
炎症を起こすことがあります。
この場合にはいったん歯がピンク色になってから元に戻るか、それとも
歯髄が死んでしまうかという状態になることもあります。
この場合の処置についてはここには書ききれませんので割愛します。
もうひとつの状態として歯を打ったことによって
歯根膜、歯と骨の間にある薄い膜が圧迫されているということです。
これによってすぐにどうということはありませんが、何らかの症状が出てきた時に最初の状態がわからなければ判断が遅れる、もしくは判断しきれないということがあります。
海外での怪我ということで、いわいる日本の
保険も帰国後使える可能性、民間の
保険もつかえる可能性がありますが、今その診断をしなければ帰国後いくら海外での怪我だと言っても、保険金などの保障が受けられない可能性もありますし、そういう点もリスクとしてとらえておく必要があるかと思います。