naomi 様
親知らずを抜く必要があるのですね。 きっとご心配なことだと思います。 ご質問は2点。 1.
親知らず(8番)を抜くときに、手前の歯(第2
大臼歯、7番といいます)を抜く場合もあるという同意書にサインされたが「抜きたくない」と思っておられる。 2.
セカンドオピニオンに相談したい。 この2点だと思います。 お答え。 1.まず、その歯の状態が分からないので「絶対抜く必要があるのか無いのか」については分かりません。 しかし、最近医療の現場では、
インフォームドコンセント(説明と納得)が必要とされ、「治療中に起こると考えられることはできるだけ説明する」という方向になっています。 ですから、可能性の低い場合でも「万一の場合はこのようなことも起こることがある」と納得いただくように同意書を書いてもらいます。 あなたの場合は「7番を抜かなければならない可能性が高いのか低いのか」についてもう一度担当医によくきいてみられてはいかがでしょうか。8番を抜く必要性についてもよく聞いてみてください。 「横に生えている」ということから、
抜歯をする必要性は高いと考えます。その時に「7番をどうしても抜きたくない」と言われると、手術方法の選択肢が狭くなり、そのためにかえって問題のおこることもかんがえられます。もともと大きな顎で、道ばたの草のようなものを臼歯(うすば)ですりつぶして噛んでいた時代の歯です。 現在のように柔らかい食物でほとんど力を入れずに噛むようになると、顎が小さくなり、歯の大きさが変わらないために、無理な位置に無理な形で生えてくるようになりました。 口を大きく開けても奥の方ではほとんど開きません(親指と人差し指で角度を作り「ぱくぱく」と動かしてみてください。 付け根のあたりはほとんど開かないことがお分かりでしょう。 その上、8番の頬側(ほっぺたのがわ、外側)にしっかりとした骨があり、取り出すときにとてもむつかしいケースがあります。 担当医はそのことを考えていると思います。その程度がどのくらいかをよく聞いてみてください。 2.
セカンドオピニオンに相談したい。というのはよいことだと思います。担当医によくきいてみられて(それで納得できれば一番いいのですが)、その上で、他の先生の意見も聞いてみたいようでしたら、いちどそのようにお話になったらいかがでしょうか。 「気分を害されると困る」とお考えでしょうが、その程度で気分を害するようでしたら、別の病院へ行き、手術をしてもらう方がよいと思います。 できれば軽くすみ、元気になられるように願っています。