まず歯の神経(
歯髄)が死んでしまっていることが考えられるので、その治療から始めないといけません。
歯の裏から穴を掘って死んでしまった
歯髄組織をきれいに取り去ります。
その影響が根っこの先まで行っていると考えられるので、しっかりと消毒する必要があります。
たいていこの時点で数日はかかります。
そのあと
口腔内の細菌が入らないように根っこをゴムのような樹脂でしっかりと詰めます。
ここまでは病気の治療となるので
保険で可能です。
数千円くらいでできます。
この後大きく分けて2つの方法があるのですが、1つは歯全体を削って全体を被せるという方法です。
保険で行えば7000円ほどとなります。
色にこだわったり、変色しないことを求めるのであれば
セラミックなどの
保険外のものを被せる必要があります。
費用は5万くらいから20万くらいと非常に幅があります。
欠点はもちろん歯を削ってしまうということです。
その影響によって歯の寿命は削らない場合に比べると、格段に短くなることが予想されます。
もうひとつの方法は歯の漂白です。
いわゆる
ホワイトニングという方法です。
ただこのように神経が死んでしまった歯の場合、神経を取る時に取った歯の裏の穴の中に漂白剤を入れて数日待つということをくりかえす、
ウォーキングブリーチという方法があります。
保険ではその処置はないので
保険外の処置となりますが、どの程度の歯科医院で取り扱っているのか不明です。
費用も数千円から数万円くらいの幅があると思います。
利点は歯を削る量を最小限にとどめることができる、ダメならだめで、その時に被せるという方法も選択肢として残っている、などです。
欠点は、確実に白くなるかどうか、不明ということです。
数年で後戻りをしてしまうという可能性もあるというのが欠点となります。
期間は急げば3週間でできなくはないと思いますが、短期間で行って思ったようにできないよりも、しっかりとした治療をお受けになることをお勧めします。
(突貫工事でやった結果と、じっくり期間をかけて満足いくまでやった結果が同じであればだれもが突貫工事での治療を望むと思いますし、歯科医師もそうすると思いますが、そうはできないというのは簡単に予想ができると思います。そのいまいち満足できない結果でもよいということであれば3週間という期間を限っての処置もできるかもしれません。)