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2012/12/20
根(神経)の治療 治療疑問

海外にて、日本で根管治療をした歯の再治療を勧められました。

海外様54歳女性
30年前に前歯を強打し欠けました。
5年後に死んでいると言われ根管治療をしました。
X線でみると太い真っ直ぐの棒が歯の途中まで入っています。

現在アメリカにおり、現地の歯医者が、こんな治療法見たことがない、と言います。
その歯の根元に何と無く違和感を感じ、現地の歯医者にX線では炎症を起こしているわけではないようだが、根管治療の再治療を勧められました。

再治療は必要ですか。
再治療した場合、歯にデメリットはありますか。
再治療した場合クラウンになるそうです。

河原　雅朗　先生からの回答

河原　雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原　雅朗先生
根管治療後、金属の芯を入れて補強することは日本の保険制度の上では基本的な治療として行われており、珍しいことではありません。
国によって多少の材料や治療方法に違いがあるのは当然のことです。

違和感を感じるとのことですが、この対応については難しいものがあります。
まず、今入っている棒を根っこを傷つけずにとれるのかという問題と、根っこの先の炎症が根管の治療によって違和感を無くせるのかという点です。
下手に棒をとろうとして根っこが割れたり、もともとの管のところ以外に穴があいたりすると、それにより痛みが出たり、抜歯をせざるを得ない状況になることもあります。

そういうリスクを背負って再治療するほうがいいのか、それとも違和感が少ないのであればそのままのほうがいいのかという点を考えなければいけません。
また再根管治療ではない治療方法、外科的な治療方法も視野に入れてもいいと思います。
根っこの先の部分を直接外科的に切除するなどの方法です。
これなら上のほうはさわらず、アプローチすることも可能です。

意図的な再植という方法もあります。
経済的な面もあると思います。
アメリカでの根管治療であれば、かなりの金額になると思います。
よく考えていろいろな先生の話を聞いて処置をすることをお勧めします。

渡辺　英弥　先生からの回答

渡辺　英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺　英弥先生
現在再治療中であれば、完了させる必要があります。

デメリットですが、通常の失活歯と同じかと思いますので、このまま治療を終わらせてください。

船津　三四郎　先生からの回答

北海道
船津歯科・矯正歯科クリニック
船津　三四郎先生
海外 様、初めまして。
外傷歯の根の治療でお悩みの事と拝察申し上げます。

実際に海外 様の口腔内や、レントゲン等を拝見致しておりませんので、再根管治療が必要かどうかは判断が難しいところです。
恐らくメタルコア？或いは根管用のピンが入っているものと思われます。

再治療の際には、それを撤去する必要があります。
状況によっては撤去の際に歯破折等が起きる事があります。（デメリット）

レントゲン的に問題が無く、症状がそれ程無い場合はそのままでもいいかもしれません。

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