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ご相談

2023/04/22

詰め物・被せ物治療疑問

欠けた歯を治療するため、半分近く削られました。

タロウ様40歳男性

右下奥から2番目の歯の虫歯を8年位前に治療しましたが、まだ黒い部分が残っていて疑問に思っていましたが痛みもないので放置していました。
半年から1年程前から粒状の硬いものを噛み合わせた時に痛みの症状が出るようになりました。
1ヶ月ほど前に、ラーメンを食べていた時に1・2ミリ位同じ歯の上部が欠けたので、前回治療した所とは別のある歯医者に行きました。
レントゲンではその虫歯は神経まで進行していないため、痛みの原因ではないとの説明を受け、歯も欠けているので被せをするとの説明を受けました。
この時、歯をどれ位削るなどの説明はありませんでした。
一昨日が2回目で、被せのために歯を感覚的には半分近く削られ型取りを行なわれましたが、こんなに削られると思っていませんでした。
こんなに削られるなら、表面の虫歯だけ削って埋めるという選択肢は無かったのかと非常に疑問に思っていますが、どうなのでしょうか？
今はまだその医師に聞けない心境でいます。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

むし歯の処置の方法についてですね。
むし歯の処置には詰める方法とかぶせる方法とがあります。
噛む力が加わると歯にはほっぺた側と舌側に広がる力が加わります。

> 半年から1年程前から粒状の硬いものを噛み合わせた時に痛みの症状が出るようになりました。

お書きになっているように、噛んだら痛い状態ということはその状態で噛み続けると歯が割れてしまう可能性も出てきているということです。
詰める方法というのは文字通り詰めるだけなので、その割れる方向に対して抵抗する力はありません。
被せることによって歯が広がる力に対して抵抗するか、もしくは外から広がらないようにする力を加えることになります。
そうする方が歯のためにはいいと考えたんではないかと想像します。

もちろん詰めるだけという選択肢もあると思いますが、その場合歯が真っ二つに割れた瞬間、その歯は抜歯になるというリスクを負うことになります。
そういう一長一短あることを事細かに説明することは保険では時間もかかることですし、とりあえず被せます、ということで説明されているんだと思います。