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ご相談

2022/11/09

根(神経)の治療治療後

神経を抜いて治療した奥歯から鼻腔が繋がっていました。

せうじ様32歳男性

以前、右上の奥歯が虫歯になり神経を抜いて根の治療をして貰いました。
しかし1年程した後、治療してもらった部分が痛み出したのと鼻から異臭がするので病院に行ってCTを撮ってもらいました。
すると治療してもらったはずの右上の奥歯から鼻腔が1本の線で繋がっていました。
先生が仰るには「この1本の線は膿のトンネルで前回歯の根っこを掃除した時に掃除しきれず膿が残ってそのまま被せた事が原因」だと聞きました。
これは要するにちゃんと治療を施されなかったから蓄膿症になったと思うのですが、前回の病院に治療費の請求を行えるでしょうか？
故意ではないと思いますが、明らかに過失だと思うのですが。

河原　雅朗　先生からの回答

奈良県

かわはら歯科クリニック

河原　雅朗先生

上顎洞炎になってしまったんですね。
勘違いしてほしくないんですが、上顎洞炎になったのは細菌感染が原因です。
その細菌感染はむし歯という病気のために起こっているということです。
過失があるとすれば、1年前の時点でそういう感染源をしっかり除去するために抜歯しておかなかったことかもしれません。
かと言って1年前に抜歯をすることに同意できたでしょうか？

根管内の細菌を100％滅菌するということは絶対にできません。
どうしても再発するリスクがあります。
それを過失だということで損害賠償をするということはできません。
もしそんなことになったら治療がうまくできなかったら、それらすべて損害賠償の対象となってしまうからです。
膿が残っていたというのも間違いです。
膿は細菌感染が再発したらその時に発生してくるものです。

いくら保険外の治療でもそのリスクをゼロにすることはできません。
ましてや保険ではそこまで望むことは難しいでしょう。
とりあえずの処置を行い、1年もって、問題が出たからそれに対応して処置をするというのが保険の基本的な考え方です。