イベニティについてですね。
新しい骨粗鬆症の薬のようですね。
このお薬が、いままでのBP製剤(ビスホスホネート製剤)と比較してリスクがどうなるのかについてはまだ私もよくわかりません。
ただ基本的な考え方としてお話しします。
ビスホスホネート製剤は骨の代謝を止めることによって骨粗鬆症を予防します。
骨の代謝が止まるということは骨が再生されない(されにくい)、ということで
抜歯などの骨が露出するような外科処置の後、顎骨壊死という重篤な副作用が起きてしまう可能性が出てきます。
確率としては、0.3パーセントくらいといわれています。
そこで
抜歯はしないほうがいいということで大きく言われましたが、実際のところ
歯根破折や
歯周病でぐらぐらしている歯を残していると、それはそれで同じように顎骨壊死が起きてくるということが言われだし、やはり
抜歯が必要なものは
抜歯をしたほうがいいのでは、というような流れに今はなっています。
もちろんリスクはあるんですが、
歯根破折の状態でおいておくこともさらに大きなリスクになるという考えです。
リスクを回避することはできませんが、それを受け入れてもらって
抜歯をするということがいいのではと私は考えています。
コロナでワクチンというものがあるけれども、副作用が出る可能性がある、、、ということに似ているのかもしれません。
そのうえで、イベニティについてはビスホスホネート製剤と似ている部分もありますが、さらに進んだ骨再生を促すといった作用もあるようです。
それを考えると今までの顎骨壊死になる確率が低くなるのでは、と勝手に想像しています。
抜歯をして大丈夫とは言えませんが、
歯根破折をそのままにしておいても大丈夫ではないので、経過を見ながら処置を決めていったほうがいいと思います。