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2021/09/14

歯科医院で使用する水やその他感染防止対策について。

なつめ様41歳女性
滅菌や感染予防の対策として、いろいろなことが挙げられますが、ホームページ等で、使用する水は全て中性電解水を使用している等の説明のない歯科医院では、治療やうがいに使用する水も一般家庭と同じ水道水を使用している可能性が高いのでしょうか?
特別な水を使用していない歯科医院であっても、特に気にすることなく治療を受けても問題なく大丈夫と言えますでしょうか?
現在の歯科医院ではどちらが主流でしょうか?

また、口腔外バキュームを設置していない歯科医院の場合、代わりにどのような対策をしているのでしょうか?
口腔外バキュームを設置していなくても、エアロゾル、飛沫感染対策はきちんとできているのでしょうか?

河原 雅朗 先生からの回答

河原 雅朗
奈良県
かわはら歯科クリニック
河原 雅朗先生
感染予防対策についてですね。

まず水ですが、ほとんどは普通の水道水でしょう。
上水(水道水)によって感染が広がるということは考えにくいです。
(もしそんなので感染するなら公衆トイレ、普通の飲食店、家庭すべてで感染してしまうということになります。)

次にエアロゾルですが、口腔外バキュームがなくても通常のバキュームはあります。
また飛沫感染ということですが、誰から誰への感染を想定してるのでしょう。
歯科医院に来る患者さんから医療関係者、医療関係者から患者さん、患者さんから患者さん、、、その3つのパターンがあると思います。

口腔外バキュームなどのエアロゾル対策というのは患者さんから医療関係者への飛沫感染を防ぐためにあります。
座った後には患者さんごとにチェアーをアルコールなどで拭きますから、それで患者間の感染も予防できるということです。
通常の飲食店などよりはしっかりしていると思います。

酒井 信 先生からの回答

酒井 信
宮城県
にがたけホワイト歯科
酒井 信先生
日本の水道水は非常に良く管理されていると思います。
厳密に滅菌状態を求められている外科処置などの場合は滅菌(生理食塩・精製)水が必要とされる場面もあるでしょうが、通常の歯科治療で、ましてうがいでどれだけ治療上の差が出るのかは何とも言えません。
特別な水が無くとも大丈夫だと思います。
あればモアベターでしょうが。

口腔外バキュームについては、確かに口腔内での切削の際に出る霧状の水分が、口腔外バキュームが無い場合と比較すると術者が浴びる量は格段に少なくなります。
しかし、100%無くなるものでもありません。
あったほうが優位なのは確かですが、ほかにもエアロゾル・飛沫感染対策は色々方策があると思います。

ロスナイ装置による換気システムもそうでしょうし、室内設置型の空気清浄機でも最近優れた物も出てきております。
無い場合でも、定期的な窓の開閉をしっかりしていればある程度は対策になるでしょう。

ご心配ならば、受診される医療機関に確認されたらよいでしょう。

渡辺 英弥 先生からの回答

渡辺 英弥
福島県
渡辺歯科医院
渡辺 英弥先生
水に関しては、そこまで神経質になることはないと思います。
飛沫に関しても、逆に危険にさらされるのはドクターで、患者さんが絶対コロナではない確証がない状況で治療してます。
マスク、ゴム手袋でまずは濃厚接触にはなりえないことになっています。

池村 光代 先生からの回答

池村 光代
東京都
京橋歯科医院
池村 光代先生
特別な水を用意していない場合は水道水が多いと思います。
また歯科医院の開設時に水道水で許可が取れるので問題はないでしょう。
治療に色々な水を使うことのほかに、薬剤や器具もそれぞれです。
歯科医師ごとの工夫の一つと言えるでしょう。
口腔外バキュームの他には空気清浄機や換気システムなどもあります。
個室診療と横並びの診療チェアの配置というのもまた違いの一つでしょう。
口腔外バキュームも色々な種類がありますし、効果も様々です。
仰っていることは衛生の観点で大切なことですし、どれが正解ということは言い切れないのですが、歯科医院ごとに気をつけて治療を行っているため、あまりコロナのクラスターになったという報道は聞かないと思います。
それよりも気をつけていることというと、器具の滅菌が大きいのでは無いかと思います。
安心して治療が受けられると良いですね。
歯科医院も感染予防の為の工夫をより求められる時代になったなと感じています。

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