まゆみ 様
たぶん食事をするごとにお痛みがあるのだと想像します。大変お困りだと思います。
文面から察するに、
下顎8番(俗に言う
親知らず)が生えていないか、あるいは、生えた後抜いてもらったのではないかと思います。そのために上の
親知らずが伸びてきて、
下顎の
歯肉にあたっているのだと思います。
治す方法は3つ。
1.
上顎の8番(
親知らず)を抜く。
2.
上顎の8番を削る。
3.
矯正で上の歯を元の位置へ戻す。以上ですが、歯を抜くのはお書きになっているように、できるだけ避けられた方がよいのではないかと思います。
つぎに、歯を削るのもあまり感心しませんが、
エナメル質の範囲でおさまるようでしたら、歯を少し削ってもらえば手っ取り早く痛みが取れます。ただ、
エナメル質の範囲内で削った程度では、
下顎を後ろへ動かそうとしたときにこの歯が引っかかり、上手く動かせません。
しかし、人間の身体はとても上手く作ってもらっているために、そのような場合は自分では意識していないのに、自然にこの歯(8番:
親知らず)に引っかからないように
下顎を動かしています。
そうして一定の期間は問題なくいくのですが、その状態を長く続けると「
顎関節症(がくかんせつしょう)」といって、とてもつらい症状が出る場合があります。ですから、一時的に歯を削ってもらった後、現在の住居地の歯科医院か、あるいは、日本に帰ってから歯科矯正をしてもらうのがよいかもしれません(
矯正をする場合は、
上顎の
親知らずが元の位置に戻ってから再び伸びてこないように、
下顎に何らかの方法で上の
親知らずがおりてこないようにする必要があります。そのスペースがない場合は抜いた方がよいかもしれません)。
日本でも最近は
対合歯(あなたの場合は
下顎8番)の無い
親知らず(
上顎の8番)は
抜歯するというのが一般的になってきています。
早く痛みが取れるように願っています。