先生方、宜しくお願い致します。
銀歯の発がん性について雑誌で読み不安になりネット検索しましたら下記の内容があり、ニッケルクロム合金を使った
銀歯、クラウン・ブリッジについて教えてください。
この内容の中の「昭和60年より〜」の文でクラウン・ブリッジからの溶出量が無視できないと書いてあります。
この内容で以下の事について教えて頂きたいです。
(1)この「昭和60年〜」の内容は正しい情報なのか?
(2)また、正しい情報だとしたら、ここで言う無視できない溶出量は人体に影響のない量なのでしょうか?
(3)ニッケルクロム合金の
銀歯やクラウン・ブリッジは過去から現在まで、今のところ安全と思って良いでしょうか?
〜ここからがネットにあった内容です。〜
非貴金属合金はクロムが20%以上含まれていないと安全とはいえない。
そこで非貴金属なのですが、確かにニッケル(Ni)やコバルト(Co)、クロム(Cr)は単独ではアレルギーを起こしやすく聞こえが悪いようですが、Crを20%以上加えると酸化膜を形成して不動態化し耐食性が飛躍的に向上します。
さらにモリブデン(Mn)を数パーセント程度加えるとより安定します。
ドイツBEGO社のWiron99のように適切に配合されたNi-Cr合金は高カラット金合金並みの耐食性を示し金属の溶出は極めて微量です。
Niの経口毒性は低く、食物や薬剤から一日に摂取されるNiの量は0.16〜0.9mgでありこの量に比べれば装着されたクラウン・ブリッジから溶け出すNiの量は無視できる量なのです。
昭和60年より日本ではではBeをNi-Cr合金に添加することは禁止されました。
しかし問題なのはNi-Cr合金が日本で保険適応されており、国内でクラウン・ブリッジ用として製造されている物の多くが加工しやすく硬度を下げるためにCrの含有量が20%未満でMoも適切に含まれていないという事実です。
このような合金の口腔内での溶出量は無視できません。
また精錬の技術が低ければNiとBeを完全に分離することができず微量のBeが含まれている可能性も否定できません。
歯科用合金においては何がどれだけ含まれているのかよりもどの程度溶出するのかが問題なのです。
宜しくお願い致します。