第11回講座 ホワイトニング 2

1.ホワイトニングの実際

ホワイトニングには大きく分類して2つの方法があります。いずれもまず歯科医師の診査、診断を受けた後、実施します。その方法には、それぞれ利点、欠点があります。

1)ホームホワイトニング

診断を受けた後、自分で自宅で行う方法。

2)オフィスホワイトニング

診断の後、歯科医院で行う方法。

2.ホームホワイトニングの実際

歯科医院で作成したホームホワイトニング用のトレー

1)歯科医院で診査、診断のあと、印象(歯の型を取る)をし、自分にあったトレー(薬剤を入れる皿)を作ります。

インターネットつうはんで売られているホームホワイトニング用のトレー

2)そのトレーに薬剤を入れ、自宅で毎日行います。インターネット通販でお湯で温めてトレーを作り、薬剤を入れて行うものが売られています。

ホームホワイトニング

3)簡便でよいのですが、本当に自分にあったものであるのか、また、方法の中で危険性がないのかなどについて判断ができません。ご自分の責任で行うことになります。

3.ホームホワイトニングの利点と欠点

1)利点

  • 通院の回数が少なく、拘束が少ない。
  • 治療費が比較的安い。
  • 術式が簡単。そのため治療も安全。
  • 時間をかけて白くするから、後戻りが遅い。
  • 歯の艶が消えにくい。透明感のある白さが期待できる

2)欠点

  • 効果が出るまで時間がかかる。
  • トレーを使っている時間が長い。
  • きっちりとした咬合診断をした後、適当な使用をしないと顎関節症を起こすこともある。
  • 症例によっては、知覚過敏を生じることもある。

4.オフィスホワイトニングの実際

歯肉保護剤塗布の様子

診査・診断→歯面清掃→歯肉保護剤塗布

歯肉保護ゴム装着の様子

歯肉保護ゴム装着

オフィスホワイトニングの薬剤を塗布している様子

薬剤準備→薬剤塗布→放置→光照射→放置→薬剤除去 このステップを3回繰り返します。

オフィスホワイトニングの様子

洗浄→研磨→注意事項説明、こういった治療を数回繰り返すこともあります。

5.オフィスホワイトニングの利点・欠点

1)利点

  • 短期間、短時間でホワイトニングの効果が出る。
  • 歯科医師が施術するため、高濃度の薬剤が使用でき、治療回数が少なくてすむ。
  • 1歯だけとか、特定の歯や部分だけを処置することができる。

2)欠点

  • 1回の治療時間が長く必要。
  • 治療費が高くつく。
  • 短時間で白くするため、後戻りが早い。
  • 高濃度の薬を使うため、取り扱いに注意する必要がある。
  • 知覚過敏が出やすい。
  • 透明感が失われやすい。

6.ホワイトコート

  1. 最近歯の表面に接着する材料を塗布することで、歯を白くしたり、輝きを与える材料が開発されました。「ホワイトコート」といわれます。
  2. 簡単に言えば歯のマニキュアです。
  3. だいたい1~3ヶ月もちます。歯を削らなくてもよく、歯科医院できれいにしてもらえます。
  4. 耐久性がないのですが、定期的な歯のお掃除と共にしてもらうのも一つの方法です。

7.おわりに

いかがでしたか?
ホワイトニングはとても楽しく、美しくなれる自己啓発の一つです。
安易に取り組むのではなく、きっちりとした診断の後受けるようにしましょう。
あなたもぜひきれいなお口にしてください。