1.歯磨きは何のためにするの?
「もちろん 歯を守るためです!」
2.歯を守るには
3.虫歯の原因(ストレプトコッカスミュータンス)
左の写真は、ストレプトコッカスミュータンスと言う細菌です。う蝕(虫歯)を起こす原因の1つと言われています。
写真は、顕微鏡で約800倍に拡大しています。
寒天に栄養素を混ぜて、ストレプトコッカスミュータンスを培養したものです。気泡のようなコロニー(集落)が肉眼で確認できます。
この気泡がデキストランと言われるベタベタの糖で、この糖のために他の細菌を菌の表面に集めてきます。
4.お口の中の細菌
口の中の細菌を位相差顕微鏡で見たものです。口の中には、500種類以上と言われる種類の微生物がいます。
赤い○印は、球菌や小桿菌と言われる細菌の集まりで、動きません。
赤い→印の先の小さな点(細菌)は、鞭毛をもち、固有の運動をします。細菌の大きさは、1μ(ミクロン)ほどです。写真は、約1,000倍の大きさです。
5.虫歯や歯周病を防ぐ方法は?
口の中にいる細菌(常在細菌と言います)が、う蝕(虫歯)や歯周病を引き起こします。
歯磨きは、このような細菌を取り除き、歯茎をマッサージして健康にする目的で行います。
そのために、歯と歯の間、歯と歯茎の‘きわ’のところをしっかり磨く必要があります。
6.歯磨きテスト
1日の中で、1番歯垢(細菌)の多いときは、いつですか?
- 食後
- 食前
- 寝る前
- 起床時
7.答え
細菌の多い順は、
- 起床時 就寝中は、唾液が少なく、口を動かさないため細菌が増殖します。
- 食前 食後から少しずつ細菌が増え始め、食事の前は細菌が多くなります。
- 寝る前 食前と同じように細菌は、増えます。
- 食後 食事をすると、食べたものや自分の筋肉「舌や頬粘膜(ほほ)」で、‘こする’ため、細菌の数は少ないです。
8.歯ブラシはいつしますか?
もうお分かり頂けたと思います。
- 歯磨きは、寝る前にすることが最も大切です。
- 起床時は、就寝中に増えた細菌を取ってしまいます。
- 食前に歯磨きをしましょう。食べる前に手を洗うのと同じことです。
- 食後は、歯磨きができればよいし、できなければ、フッ素先行などでよく‘ゆすいで’、食べカスを取り除いてください。